スマホアプリ、「アークナイツ」の入門攻略ガイド(無課金・微課金視点)。第3回目の今回は、編成や育成を考える上での基本となる育成コストについてあれこれ解説をしていく。
2020/08/11 全体の構成を調整し加筆修正
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当ブログのアークナイツ関連記事の目次はこちら。
はじめに
アークナイツでは、新規プレイヤー向けの「スタートダッシュ」ガチャで星6と星5が最低1体はもらえる仕組みになっている。
また、前回の記事で書いたように「最初の10回以内に星5以上が1体確定」や「50回以上連続で星6が出なければ星6排出率アップ」「上級資格証を集めて購買部でキャラと交換」といった仕組みがあるため、無課金・微課金でも高レアキャラを増やすことができる。
しかしながら、その入手はかなりゆっくりとしたものになる。
運にもよるが、月に星5以上が2〜3体というのがベースライン。
つまり、高レアのいわゆる上位互換キャラが後からどんどん手に入る形となる。
これはもちろんプレイを続けていく上での大きな楽しみなのだが、育成計画や育成コストという面では悩みの種でもある。
キャラ入れ替えということになれば、編成計画は当然練り直し。
また、それまで使っていたキャラの育成コストが無駄になるというジレンマがつきまとう。
ガチャ=ランダムな以上、このあたりは悩み始めるときりがない。
そのため、当面は低レベルの編成で攻略していくのがおススメだ(リセマラ等で引いた高レアはもちろん育成&活用する)。
■序盤の進め方まとめ
- ストーリーを進めて基地中枢をバージョンアップ
- 基地の拡充(各種施設の建設とアップグレード、基地要員の育成)
- 生産施設のレベルを上げると人員も必要になる
- 物資補給、殲滅作戦の攻略
ストーリー攻略をメインに他も並行的に進め、育成はその難易度に応じて少しずつ行う形。
どちらかというと昇進2よりも基地拡充を優先し、下地を固める方向。
遠回りに感じるかもしれないが、その間に高レアキャラも増えるので無課金・微課金であればこちらがおススメ。
■育成に関するまとめ
- 昇進1のレベル30~40ぐらいまでの育成コストはあまり気にしなくてよい
- 基地整備等、攻略がある程度進むと、そのぐらいの育成コストはすぐに稼げる
- もちろん育成するキャラ数はある程度絞ったほうがいい(全キャラ並行育成みたいなのはおススメしない)
- 育成コストの観点からは、昇進1のレベル50、スキルランク7ぐらいが当面の上限と考えるとよい
- 昇進1でもレベル50ぐらいからはレベリングコストも馬鹿にならない
- 昇進2はエンドコンテンツのようなもの。計画は慎重に(&楽しく悩もう)
ゲームの難易度と育成の目安
物資調達 | ストーリー | 基地中枢 | SoC探索 | 殲滅作戦 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 未昇進 Lv1 | ステージ1 | 〜 1章 前半 | 0-11、1-1 | - | - |
2 | 未昇進 Lv20 | ステージ2 | ~ 2章 前半 | 1-8 | - | チェルノボーグ/150 |
3 | 未昇進 Lv40 | ステージ3 | ~ 3章 前半 | 3-4 | 初級SoC全般 | チェルノボーグ/350 龍門郊外/200 |
4 | 昇進1 Lv20 | ステージ4 | ~ 3章 後半 | チェルノボーグ/400 龍門郊外300 龍門市街 |
||
5 | 昇進1 Lv50 | ステージ5 | 〜 4章 後半 | 4-7 | 中級SoC全般 | 龍門郊外/400 龍門市街/350 |
これは物資調達の「推奨平均レベル」を軸にまとめたものである。
ただ、物資調達自体もステージによって難易度にばらつきがあるぐらいなので、それほど正確なものではない。
ともあれ、昇進1のレベル50ぐらいまで育てれば、かなりいい線までいけるようになる。
その先のストーリー5章も昇進2にしなくても大半はクリア可能。
もちろん、5章の強襲作戦、チャレンジ(死地作戦)、殲滅作戦3(龍門市街)の後半になると、さすがに昇進2のキャラが欲しくなってくる。
なので、その手前ぐらいまで進め、そこで改めて編成・育成を考えればよいという話。
早い人でもエンドコンテンツまで1カ月ぐらいはかかる。
その間に高レアキャラが何体かは手に入るだろうし、上級資格証もそこそこ貯まってきて、星6キャラの交換入手も視野に入ってくる。
昇進2の育成コストは重いので、焦って育てるよりも「手に入った高レアキャラの中からどれを優先的に育成すると効果的か」をじっくり考えたいところ。
※しばらくプレイを続けると高レアもどんどん増え、昇進2待ちのキャラだらけ(昇進2渋滞)になる
腕に自信があれば、レベル上げは控えめにしてコスト節約を目指そう(基地拡充や昇進2にするキャラの育成用に貯蓄)。
「推奨平均レベル」以下で進めて行き、昇進1のレベル40ぐらいで4章後半突入ぐらいが目標。
逆に難しいという場合は、育てて後悔しない星6や、推しキャラをまず先に少し上げて、それで突破できないかどうか試すのがおススメだ。
TIPS:キャラの強さはレベルだけではない
初心者は見落としがちだが、レベルだけでなく、スキルランク、信頼度ボーナス、潜在能力強化も序盤では非常に重要である。
ありがちなのは「低レアキャラのクリア動画を真似てみたけどうまくいかない」というパターン。
- 信頼度が0%と100%ではキャラレベル20ぐらいの攻撃力や防御力の差がつく
- 潜在能力強化がMAXなら配置コスト-2になる。同じキャラでも配置が間に合う/間に合わないといったぎりぎりのケースが出てくる
- 大抵の場合、キャラレベルを少し上げるよりもスキルランクを上げたほうが効果が大きい
- 昇進1のレベル30~40まで上げて使うキャラなら、スキルランクも4は欲しい
迷ったら製造スキル持ちを育成しよう
基地を活用すると、EXPチケット(作戦記録)やお金(龍門幣)が毎日手に入るようになる。
最初のうちは微々たるものだが、3-4あたりまでクリアして施設の数とレベルを上げていけば、毎日の収入も増えていく。
その収入をさらに増やすために役立つのが、製造系の基地スキルを持ったキャラである。
製造系スキルは大別すると以下の5つ。
- 製造効率+X%(汎用)
- 作戦記録の製造効率+X%(EXP)
- 金属の製造効率+X%(金塊)
- 源石の製造効率+X%(合成玉)
- 保管上限数上昇+X
特に重要なのは最初の3タイプ。
ボーナスの高いキャラをたくさん配置すればそれだけ収入も増える。
たとえば+30%のキャラを3人配置すれば90%アップなので、製造効率が2倍弱になる。
これは中・長期視点で考えると効果絶大。
しかし、貿易2、製造4、発電3といった設計でも、製造所だけで12人必要(4×3人)。
交代要員まで含めると、製造スキル持ちが全然足りなくなる。
貿易1、製造5、発電3の設計であれば、なおさらである(5×3人=15人)。
そのため、多くのプレイヤーが基地スキルのためだけにキャラを育成するようになる(昇進1で製造スキルを習得するキャラまで育てることになる)。
つまり、序盤はその手のキャラで攻略をしていけば無駄が少ない。
ガチャで良いキャラが出て使わなくなったとしても、基地で役立つと考えれば後悔しないというわけ。
昇進1で製造系スキルを習得するキャラ
- 始めから製造スキルを持っているキャラは当然フル活用する
- それでも足りないので誰を育てるかという話
- 昇進2にすると習得するキャラは割高なので優先度は低い
キャラ名 | スキル | 習得条件 |
---|---|---|
スチュワード | 製造効率+25% | 昇進1 |
パフューマー | 製造効率+25% | 昇進1 |
シラユキ | 作戦記録+30% | 昇進1 |
フロストリーフ | 作戦記録+30% | 昇進1 |
Castle-3 | 作戦記録+30% | Lv30 |
グラベル | 金塊+35% | 昇進1 |
スポット | 金塊+30% | 昇進1 |
ヴァーミル | 特殊 | 昇進1 |
Castle-3補足
Castle-3は公開求人限定のレアキャラ(☆1のロボット)。
レベル30にすると、製造スキル(作戦記録+30%)を習得する。
「ロボット」タグがレアなので、なかなか手に入らない。
「ロボット」タグが出た場合も「前衛」タグなどを加え、3時間50分以下で回す必要あり。
4時間以上は☆1が候補から除外されるのでNG。
また「前衛」や「近距離」タグがないとLancet-2も抽選候補に入ってくる。
ゲームを開始してしばらく経っても出なければ(求人票に余裕が出てきたら)、前衛タグ+1時間で根気よく回してみるのも手。
筆者はこの方法で1体目をゲットした。
※1時間ではなく3時間50分の方がいいという説もあるようだ
ヴァーミルの昇進1スキル「再利用」の補足
「製造所配置時、保管上限1上昇につき、製造効率+2%」の効果。
保管上限の増えるキャラとセットで配置することで製造効率がけっこう上がる。
ヴァーミルが元々保管上限+8、これにたとえばクオーラ(+10)とノイルホーン(+10)なら、合計28。
28×2%なので、製造効率は+56%になる。
また、クオーラとノイルホーンは元々製造効率+10%を持っている。
合わせると76%となり、製造効率+25%持ちが3人いるのと同じぐらいの働きをする。
公開求人で出やすいキャラにも注目
「公開求人」は、通常のガチャとは違い、抽選候補が限定されている(排出テーブルが異なる)。
また、無償ガチャということもあって、基本は9時間で回しても☆3がデフォルト。
☆4がたまに出る程度で、☆5以上は滅多に出ないという排出率となっている。
逆に言うと、公開求人の抽選候補に入っている☆3は手に入れやすいため、同キャラ被りの潜在能力強化が簡単にできるというメリットがある。
新規序盤でダッシュしたいという人や、無課金・微課金プレイヤーは、この公開求人で出やすい☆3に要注目。
その手のキャラなら、すぐに潜在能力強化がMAX、いわゆる完凸にできる。
潜在MAXにすると、配置コスト-2や、ステータス強化などの恩恵があるため、ステージ攻略が確実に楽になる。
▲☆3ビーグルの潜在能力画面。最初の1体を含めて4体目なので潜在4(=被り3体目)。☆3キャラは大抵この潜在4で、ステータスボーナスがつく。このビーグルの場合は防御力+28。未昇進のビーグルはレベル1毎に防御力が平均3程度上がるので、ざっくり10レベル分の価値
また、完凸すると配置コスト-2となり、昇進時の配置コスト増を打ち消せる。これが地味に役立つ。
公開求人で出る☆3キャラ
上記以外の☆3キャラは通常のガチャからしか出ない。
抽選候補が1体のオーキッド、メランサ、ビーグルは潜在MAXがずば抜けて簡単。
他のキャラを狙っているのに、ハズレとして出まくるという感じになる。
※日本版、2020年8月現在のテーブル。今後のアップデートで他の星3キャラも追加される可能性あり(カタパルト、ミッドナイト、ポプカル、スポット)
昇進2絡みの育成コストは非常に重い
システム的には、最高レアリティである星6キャラを昇進2にし、レベルを最大の90にするのが理想となる(スキルの方も最大のランク7まで上げ、さらにそこから3回強化)。
ただ、昇進2レベルMAX、スキル強化3が必須なコンテンツはなく、これはどちらかというと課金者向けのやりこみ要素。
無課金・微課金の場合は、そこを勘違いしないようにしてもらいたい。
というのは、その昇進2コストや、レベリングコスト、スキル強化コストがハンパじゃないからだ。
筆者の適当計算だと、星6キャラをレベル1から昇進2のレベル90まで育成するには、1体につき理性が13000以上必要。
※スキル関連は一切含まれていない数値、お金やEXPは物資調達のLS-5やCE-5周回前提の理性消費換算、素材はドロップ率等からの理性消費換算。キャラによって必要素材が違うため、あくまでも一例(サンプルはシルバーアッシュ)
理性の自然回復量は1日当たり240なので、それで割るとなんと55日前後もかかることになる。
実際は、基地での収入、毎日任務・週間任務の報酬、ログボ、購買部での昇進素材調達、周回時の副産物、イベントの報酬、配布の理性回復薬等々、いろいろなブーストがあるので、そこまでかからない。
特に基地を整備すれば収入が倍増するので、必要期間は大幅に短縮される。
内訳としてはこのような構成比になっている。
最も大変なのは昇進2のためのコスト。
レベリング+昇進で全体の半分以上を占めており、また、昇進素材が重いことがわかるだろう。
昇進2以降のレベリングコストも大きなウェイトを占めている。
昇進1のレベル50ぐらいで攻略すればよいというのはこのあたりも理由。
昇進1の50ぐらいで進めれば、上の四角で囲んだ部分のコスト程度で済む。
「昇進2にするのが大変すぎてゲームが進まない」と感じている人がいたら、昇進1のレベル30~50程度のキャラを適材適所で使い分ける形で攻略してみて欲しい。
■参考資料
育成コストの基本データはark-night.comを参考にした。中国のサイトだが日本語にも対応している。
高レベル帯のレベリングコストに注意
こちらは星6キャラのレベリングコストをレベル10刻みでグラフにしたもの。
昇進関係のコストは一切含まれていない純粋なレベリングコストである。
※E1=昇進1、E2=昇進2
先のグラフと同じく、理性換算&自然回復での日数を示している。
見るとわかるように、昇進2の高レベル帯のコストが非常に重い。
また、昇進1の段階でも高レベル帯はかなりの高コストとなっている。
昇進2にするには昇進1のレベルMAXにする必要があるため、多くの人はまずここで苦労する。
さらに、このコストバランスを知らずに昇進2の高レベルまでガンガン上げていくと財政難になること間違いなし。
「そのお金と経験値チケットがあれば、もっといろいろなキャラを育てられたのに」という感じになる。
- 現時点で昇進2にする予定がないなら、昇進1のレベル40〜50あたりで一旦止めておいた方が無難
- 昇進2のレベル上げは、コスパを考えて40~50ぐらいまで。それ以上は後でまた考えよう
- 昇進1や昇進2にしたのにレベル1で放置はもったいない。昇進したなら20~30までは安いので上げておきたい(縛りプレイの人や、基地スキル目的の場合は別)
補足
初心者にありがちなのは高レアキャラの昇進1レベルMAX量産というパターン。
いつかは昇進2にする前提で、長期視点で考えるなら問題はない。
しかし、新規序盤のリソースが少ない段階では注意が必要。
星6キャラのコスト比較 一例(ベースとなるお金とEXP)
未昇進レベル1→昇進1のレベルMAX(レベル80)
お金 409,841
経験値 361,400
未昇進レベル1→昇進1のレベル50
お金 115,055
経験値 100,782
差額
お金 294,786
経験値 260,618
高レアキャラはレベル上限が高い分、コストが爆上がりする。
昇進1でもレベル50とレベル80では大きな差になる。
星6の昇進1レベルMAXを1体育成するコストがあれば、星6の昇進1レベル50を3体ぐらいは育成できてしまうという訳。
すぐに昇進2にしないのであれば昇進1レベル50程度で止めて、他のキャラを育てたり、基地スキル持ちを先に育てるのがおススメだ。
レベルによるステータス上昇はフラット
- ステータスの上がり方は昇進段階ごとにフラット
- レベル10→20の時の上昇値と、レベル80→90の上昇値はほぼ一緒
- 高レベル帯で一気に増えるということはない
- また、1レベル当たりの上昇値は、昇進すると鈍化していく傾向あり
- 全キャラチェックしたわけではないが、おそらく他も同じだと思われる
表 シルバーアッシュのステータス
HP | ATK | DEF | |
---|---|---|---|
未昇進Lv1 | 1075 | 297 | 189 |
未昇進Lv50 | 1536 | 444 | 259 |
昇進1 Lv80 | 2022 | 577 | 329 |
昇進2 Lv90 | 2560 | 713 | 397 |
表 シルバーアッシュの1レベル当たりのステータス上昇値(平均)
HP | ATK | DEF | |
---|---|---|---|
未昇進 | 9.41 | 3.00 | 1.43 |
昇進1 | 6.15 | 1.68 | 0.89 |
昇進2 | 6.04 | 1.53 | 0.76 |
このシルバーアッシュの例では、HPを見るとわかりやすいだろう。
ざっくりで、HPは各段階ごとに500上昇。
未昇進段階は50レベル上げると500上昇なのに対し、昇進1段階は80上げて500、昇進2は90上げて500ということ。
確実に強くなるのは間違いないが、コスパの面では要注意となる。
※フラットであるかどうかを確認したければ、アークナイツツールボックスのOperator Informations(オペレーター情報)を見て欲しい。
レベリングコストは低レアも高レアも一緒
育成コスト=レベリングコスト+昇進コスト+スキル上げコスト
レベリングコスト=レベル上げに必要なEXPとお金
見落としやすい点なので補足しておく。
- 昇進段階やレベル帯が同じなら、レベル上げにかかかる費用(EXPやお金)は同じ。レアリティと無関係
レベル上限が違うため、レアリティによってトータルコストは変わってくる。
しかし、無昇進のレベル1からレベル30に上げるコストは、星2でも星6でも全く一緒である。
同じように、昇進1のレベル1からレベル55まで上げるコストは、星3でも星6でも一緒となる。
■低レアと高レアの差
- レベル上限の差によるレベリングコスト
- 昇進時に別途必要になるお金の額
- 昇進に必要な昇進素材のレアリティや個数
高レアの方がトータルの育成コストが高くなるのは間違いないが、先に見たように昇進1でも高レベル帯のレベリングコストは決して安くないので注意して欲しい。
今回のガイドはここまで。
次回はおススメのキャラを具体的に紹介していく。
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