最近ハマっているスマホアプリ、アークナイツの小ネタ。アップデートで追加された新キャラ、イグゼキュターを引いたのでダメージ等について軽く調べてみたという話。
4/18追記:
イグゼキュターを昇進2にしたので同じく実際のゲームでダメージ確認。今回はワルファリンのバフも併用。
イグゼキュターの特徴
- 範囲攻撃型の狙撃キャラ(物理攻撃)
- 攻撃範囲が狭い代わりに、範囲内の敵全員を攻撃
- アークナイツの一般的な範囲攻撃は着弾点の周囲のみ(スプラッシュ系)
- 特性:前1列のマスは無条件でダメージ1.5倍(スキルと乗算)
- 素質:敵の防御無視(昇進1で80、昇進2で160、潜在で+α)
- スキル1は攻撃力増加に加え、後の列にも特性適用(ダメージ1.5倍)
- スキル2は攻撃が2回連続になり、攻撃速度も上る
- 配置コストは未昇進で28、昇進1以降は+3で31
▲攻撃範囲は幅3、奥行き2とかなり狭い(真横1マスも攻撃不可)。紫の線で囲った前1列がダメージ1.5倍
■まとめ
- 雑魚処理が得意
- 範囲内の敵全員に攻撃(全体攻撃)
- 高火力のため、高防御の敵にも比較的強い
- 前1列にダメージ1.5倍という強力な特性
- 素質で一定防御値無視という効果
- ただし、攻撃範囲が狭く、配置コストが重いという短所がある
実際のダメージ計算の確認
▲サンプルは昇進1、レベル50。信頼度補正込みで攻撃力は590
▲テスト相手はCE-5の重装隊長(防御力1000)
攻撃力590、対象は前列のためダメージ1.5倍=ベースダメージは885。
昇進1で防御無視80。
敵の防御は1000-80=実質920。
しかし、それでも敵の防御の方が高く、ダメージが通らないため、最低保証の5%のみとなる。
885×0.05=44.25
四捨五入で44。
ゲーム画面と一致。
テストで使用するスキルは「フルチョーク」。
▲スキルランクは7。発動時、攻撃力+50%(1.5倍)
▲こちらがフルチョーク発動時のダメージ
▲フルチョーク発動時のステータス画面。攻撃力は885と表示
攻撃力590の1.5倍なので885。
ここから特性の前1列の敵にダメージ1.5倍。
これが乗算のため、885×1.5=1,327.5
敵の防御は920なので、1,327.5ー920=407.5
四捨五入で408(画面と一致)。
一応ダメージは通るが、効果時間内にソロで重装隊長を倒すことは無理なレベル(HPは10000)。
なお、第2スキルは、攻撃力補正がないため高防御の敵には向いていない。
この重装隊長相手であれば、ダメージは44×2。
攻撃速度補正もあるとはいえ、第1スキルを選ぶことの方が多くなりそう。
以下は、ソラの第2スキル(ファイトソング、攻撃力バフ)を併用した時のダメージ。
手持ちのソラは攻撃力298、スキルランク4。
攻撃力バフは298×0.8=238.4となる。
計算してみると、ソラのバフはスキル(フルチョーク)で乗算の後に加算、その後にイグゼキュターの特性(前1列1.5倍)で乗算という仕組みだった。
ベース攻撃力590×スキルで1.5、ソラのバフで攻撃力238.4加算
(590×1.5)+238.4=1,123.4(ゲーム画面の攻撃力と一致)
これに前1列1.5倍の効果が乗る。
1,123.4×1.5=1,685.1
敵の防御を引くと1,685.1ー920=765.1
かなりダメージが上がる。
イグゼキュター+α(ソラやワルファリンのバフ、あるいはプラマニクス等のデバフ)なら、割と高防御の敵でも削ることができそうな感触。
育成した場合のダメージ計算
とことん育成した場合のダメージ計算
敵の防御 | ダメージ | DPS | 累計 |
---|---|---|---|
0 | 2076 | 902 | 31587 |
800 | 1451 | 631 | 22076 |
1000 | 1251 | 544 | 19032 |
1200 | 1051 | 457 | 15989 |
フルチョーク発動時、前列に敵がいる前提の単純計算。
累計はスキル効果時間中ずっと攻撃し続けた場合の値(重装キャラで敵を足止めする前提)。
(補足説明)
昇進2Lv80で攻撃力720。
信頼度100で攻撃力+65。
潜在能力強化(重ね3回目)で攻撃力+29。
ベース攻撃力は814。
第一スキルの「フルチョーク」がランク7の強化3で、攻撃力+70%(1.7倍)、効果時間35秒。
素質2で防御無視160。
潜在能力強化(重ね4回目)で防御無視15。
合計で敵の防御-175。
フルチョーク発動時は814✕1.7✕1.5=2075.7
防御800の敵であれば、2075.7ー800+175で、一撃当たり1450.7ダメージとなる計算。
防御1000なら1250.7ダメージ。
防御1200なら1050.7ダメージ。
攻撃速度は2.3、スキルの効果時間35秒。
防御1000の敵に対し、DPSは543.78。
敵をブロックし続けることができたとすると、35秒間で約19032ダメージ。
HP2万までの敵であれば倒せなくもない。
ちなみにクラッシャーや重装隊長は防御1000、HP10000。
殲滅作戦3の凶悪クラッシャーが防御2000、HP20000。
凶悪クラッシャーはさすがに物理では厳しいというか、術キャラを出したほうがよい。
個人的育成目標ラインでのダメージ計算
育成コストから考えると、昇進2のレベル50ぐらいが個人的には限度。
潜在強化は当然なし。
1体ダブってコスト-1になれば御の字といったところ。
スキルもとりあえずランク7まで。
敵の防御 | ダメージ | DPS | 累計 |
---|---|---|---|
0 | 1667 | 725 | 22472 |
800 | 1027 | 447 | 13846 |
1000 | 827 | 360 | 11150 |
1200 | 627 | 273 | 8454 |
同じく、フルチョーク使用時のダメージ計算。
重装隊長であれば、1人でも削りきれる火力となる。
昇進2のレベル50という時点で既に過剰感はあるけれど、意外と使えそうである。
SPコストはランク7で45。
若干重いが、十分実用範囲だと思う。
ちなみに、昇進2では、キャラレベルを1上げても攻撃力は1.5ぐらいしか上がらない。
レベル60+まで上げるなら、まずは第1スキルを強化2ぐらいまで上げた方がコスパは良さそう。
(補足説明)
ベース攻撃力は741(676+信頼度ボーナスで+65)。
フルチョークのスキルランク7で攻撃力+50%の効果時間31秒。
素質2で敵の防御無視160。
スキル発動時の基本ダメージは、741✕スキル1.5✕特性1.5=1667.25。
防御1000の敵なら、防御無視160で実質防御840。
1667.25ー840=827.25ダメージ(DPS359.67)。
ブロックして削り続ければ、31秒で11149.89の累計ダメージ。
インプレや運用メモ
イグゼキュターは、配置コストや射程的に狙撃キャラというよりも範囲術師に近い。
そのため、☆6の術師(エイヤ、イフリータ)を持っている人や、☆5のスカイフレア、☆4のギターノあたりを育てきった人には、それほど魅力はないだろう。
逆に高レアの術師を持っていない人にはオススメ。
☆3〜☆4術師の代わりにイグゼキュターを使えば、防御の低い雑魚の殲滅力アップは間違いなし。
高防御の敵だらけというステージでなければ、かなり使えると思う。
just3cさんのレビュー(英語)でも高評価。
オススメの組み合わせ
①シラユキ+イグゼキュター
シラユキで遠距離をカバーしつつ、重装でブロックしたところをイグゼキュターで殲滅するという汎用性の高い組み合わせ(シラユキ+範囲術師とほぼ同じ役割分担)。
ラッシュ時にはシラユキの第2スキルで鈍足効果+術ダメージがあるのでかなり安心。
②スチュワード+イグゼキュター
単体術師のスチュワードは、防御力の高い敵を優先的に攻撃する(昇進1)。ラッシュ時に重装系が混じってきてもスチュワードが確実に削ってくれるのが大きな魅力。
③プラマニクス+イグゼキュター
補助のプラマニクスは術師と比べると攻撃力は低め。しかし、昇進2で一度に2体の敵を攻撃できるようになる。範囲術師の廉価版といった基本性能。
本領発揮は、素質の「弱体化」によるダメージ強化と、第2スキルの「カランドの威圧」による防御力ダウン。プラマニクスとイグゼキュターの攻撃範囲を重ね、さらにラッシュ時に両者のスキルを重ねてやれば殲滅力が跳ね上がる。
実践サンプル動画
動画を撮ったのでいくつか紹介(随時追加)。
サンプル① 殲滅作戦2/龍門郊外
昇進1レベル50、スキル1(ランク7)。
範囲攻撃キャラはイグゼキュターのみにして、火力・殲滅力はどんなものか試してみるという企画。
殲滅作戦2はそれほど防御の高い敵はいないため、雑魚処理能力のサンプルとして視聴して頂ければ幸い(後半いろいろミスってます)。
サンプル② CB-EX8 通常(イベント喧騒の掟)
昇進2レベル40、スキル1(ランク7)。
敵の中にブロック不可のもの(シロアリ)が混じっていて抜けられやすいというステージ。
これをエフイーターで押し返しつつ、イグゼキュターで葬るという作戦。
サンプル③ 6章の死地作戦 H6-4
昇進2レベル40、スキル1(ランク7)。
プラマニクスと組み合わせて活用。
雑魚が多いのでイグゼキュターの全体攻撃が役立っている。
昇進2Lv40のイグゼキュターのダメージ確認
攻撃力726(ベース661、信頼度ボーナス65)
スキル1はランク7
バッファーはワルファリンとソラ
スキル2のランク5
効果: ワルファリンの射程内の味方ユニット1体にバフ、対象ユニットの攻撃力+50%、HP減少効果も付随
上記イグゼキュターに対しては、726✕0.5で攻撃力が363増加する計算となる。
スキル2 ランク7
バフ効果:ソラ自身の攻撃力の90%を周囲のユニットに加算
昇進1 Lv45 信頼度100%のソラで、攻撃力303
バフは303✕0.9で、攻撃力+272.7
テスト場所はお馴染みのCE-5、後ろの重装隊長3体。
▲通常攻撃のダメージは249
726×1.5(前列ボーナス)-840=249
※敵防御力=1000、防御無視160
▲ワルファリンのバフ+スキル1発動。ダメージは1338
どちらも攻撃力バフなので合算して適用。
50%+50%なので攻撃力2倍。
726×2=1452
1452×1.5(前列ボーナス)-840=1338
▲ワルファリンバフ+ソラバフ+スキル1発動。ダメージは1747
テスト環境でのソラバフは攻撃力+272.7
1452+272.7=1724.7
1724.7×1.5(前列ボーナス)-840=1747.05
初心者向けの話:ワルファリン vs ソラ
実用性で言うと「もう1体火力キャラを育てて配置する」のがたぶん正解。
お遊びであればワルファリンが低コスト。
ソラの場合は自身の攻撃力がベースになるため、活用しようと思ったらとことんレベルを上げるしかないという仕様。
ワルファリンは対象の攻撃力をx%上げるというオーソドックスなタイプ。
スキル2が使える昇進1は必須だが、それ以上のレベリングは不問。
スキルランクを7まで上げれば、とりあえずOKという感じ。
普通にヒーラーとしても使えるので、その点でも無難。
ただ、バッファーとしてワルファリンを使う場合は、攻撃を上げたいキャラ1体のみが射程に入るような形で配置する必要があり、これが難点。
複数のルートを分担して守る必然性のあるステージでもないと、お遊び運用になりやすい。
バフの攻撃力比較
■ワルファリン(スキルランク7)
対象の攻撃力 | 増加値 |
---|---|
400 | 240 |
500 | 300 |
600 | 360 |
700 | 420 |
800 | 480 |
900 | 540 |
1000 | 600 |
■ソラ(スキルランク7)
ソラのレベル | 攻撃力 | 信頼込み | 増加値 |
---|---|---|---|
昇進1 Lv1 | 208 | 258 | 232 |
昇進1 Lv40 | 248 | 298 | 268 |
昇進2 Lv1 | 278 | 328 | 295 |
昇進2 Lv40 | 306 | 356 | 320 |
昇進2 Lv80 | 335 | 385 | 347 |
単体ではワルファリンのバフが効果大。
たとえば、昇進1のLv1のソラのバフはランク7で攻撃力232加算。
これをカンストのメランサ(攻撃力763)に使った場合は、攻撃力+30%のバフと同程度の価値となる。
763×0.3=228.9
これだとワルファリンのスキルランク1の効果(攻撃力+30%)と変わらないことになる。
ソラを昇進2のLv80(MAX)まで上げても347=攻撃力+45%のバフ相当。
したがって攻撃力の高いアタッカーを活用するならワルファリンが有利。
しかし、攻撃力がそれほど高くないアタッカー(攻撃力500〜600)であれば、高レベル高練度のソラと大きな差はない。
ソラの場合は範囲内の味方全員に恩恵があるのがポイント。
敵の防御力が低めで、こちらにエクシア、グレイスロート等の手数の多いアタッカーを複数配置しているような場合は、高練度のソラを組み合わせた方が効果大となる。
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