ディアブロ3パッチ2.3 モンクの新セット「ウリアナの戦略/Uliana’s Stratagem」の解説です。
はじめに
「2.3モンクの旅」(プレイ日記)は、攻略情報を仕入れずにやっていたので、メカニズムに関してはあやふやでした。そのフォローも兼ねて、ウリアナの仕組みについてまとめてみました。ビルドガイドではないです。
情報源は公式掲示板ではおなじみのDavlok氏の調査研究です。
[Mechanics] Davlok’s Random Testing Shack
ちなみに、最近はプライマリスキルを2つ使った異色のビルド(シェンロンの魂+千なる嵐2+α)が流行っています。コンソール版でどこまでいけるのかちょっとわかりませんが、予想外の組み合わせで面白いですね。
2016/01/24追記:
2.4で力の塔門のスナップショットはバグとして修正されました。「神秘のリズム」のスナップショットは今も有効かもしれません(未検証)。「アズ=タラスクの拳/The Fist of Az’Turrasq」が2.4で強化されています。爆発ダメージ[75-100]%→[250-300]%
主要スキルとセットボーナス
マイナースキルだった「七星死戯」を強化するセットアイテムです。まずは主要スキルとセットボーナスの確認です。
七星死戯
コスト:50スピリット
クールダウン時間:30秒
付近の敵の間をすばやく駆けめぐり、7回の攻撃で武器ダメージの5677%のダメージを与える
デフォルトではクールダウン30秒もあります。DPSに換算するとスキルスロットの無駄かも?というぐらいの攻撃スキルだったりします。
メリットとしては、攻撃発動中はダメージを受けないということが挙げられます。いわゆる無敵です。
▲定番はクールダウン時間が14秒になる「連撃」です(物理属性)
爆裂掌
コスト:40スピリット
敵を流血させ、9秒間で武器ダメージの1200%の物理ダメージを与える。流血中に死亡した標的は爆発し、付近にいる敵すべてに対し、武器ダメージの2770%の物理ダメージを与える
秘孔を突いて敵を爆発させるスキルです。七星死戯と対をなす重要スキルです。ただ、独特なスキルな上に、仕組みもいろいろと例外があります。
▲定番は、爆発ダメージが6305%になる「氷瀑掌」です(冷気属性)
セットボーナス
2セットボーナス
スピリット生成スキルによる3回目の攻撃命中時に<爆裂掌>の効果が付与される
これはプライマリースキルによる三段目の攻撃命中時という意味です。モンクのプライマリ・スキルの三段目は範囲攻撃になるため、複数の敵に「爆裂掌」が自動的に付与されます(これが後で問題になります)。
4セットボーナス
<七星死戯>による合計ダメージが、一撃ごとのダメージとして適用される
七星死戯=7回ヒットで武器ダメージの5677%
↓
1回ヒット=5677%になります
↓
7ヒット=5677%×7=39,739%
6セットボーナス
<七星死戯>が<爆裂掌>の爆発の引き金となる
通常は「爆裂掌」の付与された敵が死んだ際に爆発が発生します。
6セットの場合
「爆裂掌」の付与された敵に「七星死戯」がヒットすると、即座に爆発が発生します。
ここまでのまとめ
2セットの「爆裂掌」の自動付与
→手間が省けてとりあえず便利?
4セットの「七星死戯」のダメージ7倍
→悪くないです
6セットの「爆裂掌」強制着火
→6セットにしてはいまいち?
ウリアナセット6点だけでは、いまひとつピンと来ないと思います。
ウリアナの強さの秘密
ポイントは他のレジェンダリーとの相乗効果です。攻撃面だけで4つのアイテムがあります。
相乗効果①「ライオンの爪」
フィスト・ウェポン「ライオンの爪」
<七星死戯>使用時のヒット数が7回追加する
このアイテムがあると、七星死戯が14ヒットになります。
七星死戯
→7回ヒットで武器ダメージの5677%
ライオンの爪
→14回ヒットで武器ダメージの11354%
ウリアナ4セット
→1回ヒットで武器ダメージの11354%に変化
→11354%×14ヒット
相乗効果②「角弓使いのブレイサー」または「凶石」
腕甲「角弓使いのブレイサー」
<爆裂掌>の爆発効果でダメージを受けた敵に<爆裂掌>の効果を与える
精神の石「凶石」
<七星死戯>に<爆裂掌>の効果が加わる
ウリアナ6セットによって「爆裂掌」の強制着火を行うと、その敵が生き残っていたとしても「爆裂掌」の効果は消え去ります(手のマークが消えます)。
しかし、上記のアイテムのどちらかがあれば、七星死戯のヒット回数分、爆発も発生するようになります(角弓なら爆発後に再付与、凶石なら七星命中時に付与)。
通常で7回爆発、ライオンの爪があれば14回爆発が発生するようになります。もちろん、この爆発は範囲攻撃です。
相乗効果③「アズ=タラスクの拳」
フィスト・ウェポン「アズ=タラスクの拳」
<爆裂掌>で倒した敵の爆発ダメージが75-100%増加する
爆裂掌の爆発ダメージが75%~100%増えます。
100%なら2倍。この計算は乗算です。
たとえば「爆裂掌のスキル・ダメージ+15%」を防具で2個稼いでいて、「アズ=タラスクの拳」の補正が100%なら、元のダメージ×1.3×2という計算になります。
相乗効果④「永遠の流れ」
大棒「永遠の流れ」
<七星死戯>のクールダウン時間が45-60%短縮される
クールダウン50%減なら、火力2倍に相当します。
補足
ウリアナの基本的な仕組みはだいたい理解できたのではないかと思います。ダメージは通常の「七星死戯」の60倍ぐらいになります(クールダウンまで含めるなら、この倍)。しかも、このダメージの半分強は「爆裂掌」によるもので、範囲攻撃です。
通常の七星死戯
→武器ダメージの5677%
上記フルセット+七星死戯+爆裂掌(氷爆掌)
→七星死戯=11354%×14ヒット
→爆裂掌=6305%×2×14ヒット
=335496%
これに「自制」と「集中」の指輪や、「属性の集合体」の補正が加わるという訳です。プレイ日記を書いた時も、パラゴン300以下、エンシェント装備ほとんどなしで、GR50をあっさりクリアしています。
ちなみに防御面は、腕甲「魂の守り」+ベルト「失踪者のベルト」で補うのが定番になっています。
↓ここから先は文字だらけです
七星死戯+爆裂掌(角弓vs凶石)
角弓使いのブレイサーと凶石を使った場合、どんな挙動をするのか確認していきます。
ウリアナ6セットのみ
ケース1
敵は1体、敵に爆裂掌がついていない場合
七星死戯を手動で使用
↓
七星死戯のダメージのみ
当然ですね。
ケース2
敵は1体、敵に爆裂掌がついている場合
七星死戯を手動で使用
↓
七星死戯の1ヒット目で、爆裂掌の爆発1回
↓
爆裂掌の効果が消える
↓
残りの七星がヒット(6~13ヒット)
ウリアナ6セット+角弓使いのブレイサー
ケース1
敵は1体、敵に爆裂掌がついていない場合
七星死戯のダメージのみです。
ケース2
敵は1体、敵に爆裂掌がついている場合
七星死戯を手動で使用
↓
七星死戯の1ヒット目で、爆裂掌の爆発1回
↓
爆裂掌の効果が消える
↓
同時に、今の爆発によって爆裂掌の効果が再びつく
↓
七星死戯の2ヒット目
↓
再び爆裂掌の爆発が発生する
↓
同時に、今の爆発によって爆裂掌の効果が再びつく
↓
以下、この繰り返し
↓
最後のヒット&爆発
↓
最後に再び爆裂掌が付与されて終了
敵が複数の場合の補足:
「爆裂掌」のついていない敵に「七星死戯」が命中した場合は、当然ながら爆発は起きません。ただ、「爆裂掌」のついた敵に「七星死戯」が当たって爆発が発生すると、その爆発に巻き込まれた敵にも「爆裂掌」が付与されて拡散していきます。
爆発の補足:
①「爆裂掌」のついた敵に七星死戯が当たった時に爆発が発生します(ウリアナ6の効果)
②「爆裂掌」のついた敵が死ぬと爆発が発生します(元々のスキルの効果)
①+②があります。どちらの場合でも、角弓使いのブレイサーがあれば、爆風に巻き込まれた敵すべてに「爆裂掌」が付与されます。起爆の起点となった敵にも「爆裂掌」は付与されるので、単体相手でも有効です。
ウリアナ6セット+凶石
ケース1
敵は1体、敵に爆裂掌がついていない場合
七星死戯を手動で使用
↓
七星死戯の1ヒット目が命中
↓
同時に凶石により爆裂掌が付与される
↓
同時にウリアナ6による強制着火でこの爆裂掌が爆発
↓
同時にこの爆裂掌の効果が消える
↓
七星死戯の2ヒット目が命中
↓
同時に凶石により新たな爆裂掌が付与される
↓
同時にウリアナ6による強制着火でこの爆裂掌が爆発
↓
同時にこの爆裂掌の効果が消える
↓
以下、この繰り返し
↓
最後のヒット&爆発
↓
爆裂掌は消えて終了
ケース2
敵は1体、敵に爆裂掌がついている場合
基本的にケース1と同じ挙動です。
敵が複数の場合の補足:
「七星死戯」が命中した敵に「爆裂掌」を付与&着火します。事前に「爆裂掌」を付与しなくても、「七星死戯」が命中すれば必ず爆発が発生するところが魅力です。
しかしながら、「角弓使いのブレイサー」のようなコンボは発生しません。
たとえばエリート3体+雑魚10体が密集していたとします。「角弓使いのブレイサー」を装備していれば、プライマリ三段目からの七星死戯によって、全部の敵に「爆裂掌」がつきます。雑魚を倒せば「爆裂掌」本来の爆発が発生しますから、雑魚10体死亡=爆発10回分のダメージをエリート3体に与えることができます。
この連鎖(拡散)があるため、「角弓使いのブレイサー」がオススメです。
以上で基本的な解説は終了です。初心者の人はこの辺りまで理解できていればじゅうぶんだと思います。
爆裂掌のSnapshot(固定)
ここから先は高レベルのグレーターリフト向けの話です。雑魚がすぐに倒せるレベルでは役に立ちません。GRの自己記録更新ぐらいしかやることがない人向けという感じです。
→情報源
Snapshotとは?
ディアブロ3には、効果が逐一計算されるものと、そうでないものがあります。
たとえばスキルのクールダウン時間の短縮効果は、クールダウン開始時に計算が一度だけ行われます。俊敏のゴゴクなどで、クールダウン短縮効果が途中でアップしたとしても、それは反映されないということです。そこから「クールダウンの長い変身スキルを使うなら、俊敏のゴゴクが15%になってから使ったほうがお得だよ」といった話が出てきたりします(ゾディアック・リングやイン=ジオムはまた別の話になります)。
こういった現象を海外のプレイヤーはsnapshot(固定)と呼びます。
snapshot=写真=ある時点の状態を絵に固定する
snapshotする(固定する)、snapshotされる(固定される)、どちらも使います。
このsnapshotはグレーゾーンな部分もあり、ケースバイケースです。ただ、開発スタッフが不正とみなした場合は、パッチで修正されます。発見されてから長い間修正されていない場合は、仕様だと言えなくもないです。とは言え、「力の塔門」のsnapshotはどうかなぁと思います。利用に関しては各人の判断におまかせします。
ちなみに筆者の場合は、そのレベルまでやりこんでないです。(;´∀`)
テストのためにちょっと試しましたけど、「知らないほうが気持よく戦えるのに」という感想です……(それなら書くなーみたいな)。
爆裂掌のダメージとsnapshot
Davlok氏の調査によると、以下のダメージ補正は「爆裂掌」の爆発ダメージにリアルタイムで反映されます。
- 属性の集合体
- ゼイの復讐の石
- 囚われし者の悪夢
- 猿王4セットボーナス
- 反故にされし約束
- 自制/集中の指輪
爆発が発生した時点のダメージ補正が、爆発のダメージ計算にきっちり反映されるということです。
しかし、以下のダメージ補正は、「爆裂掌」を付与した時点の数値で固定(Snapshot)され、爆発時のダメージに反映されます。
一例
- パッシブ「神秘のリズム」
- パッシブ「水の如く」
- アクティブ「百烈拳/活力の拳」
- 力の塔門(Power Pylon)の効果
固定するメリットを含め、これを理解するには「爆裂掌の上書きルール」と、「角弓使いのブレイサーによる拡散」を押さえておく必要があります。
爆裂掌の上書きルール
①「爆裂掌」は手動で付与しない限り、既存の「爆裂掌」を上書きしません
逆に言えば、上書きしたい時は手動で「爆裂掌」を付与する必要があります。
②既に「爆裂掌」が付与されている敵に、手動以外の方法で「爆裂掌」を付与すると、効果時間だけがリフレッシュされます
短くまとめると
①手動付与すると上書き
②手動付与以外では上書きしない(効果時間のリフレッシュのみ)
手動以外の方法というのは以下の3つです。
A.ウリアナ2セットによる「爆裂掌」の付与
プライマリスキルで殴っていれば勝手に「爆裂掌」が付与されます。
B.「角弓使いのブレイサー」による「爆裂掌」の付与
「爆裂掌」爆発時、範囲内の敵に「爆裂掌」が自動付与されます。
1)敵が死亡した時
2)ウリアナ6セット+七星死戯の着火時
C.「凶石」による「爆裂掌」の付与
ウリアナ6セット+七星死戯の際に、自動で「爆裂掌」が付与されます。
角弓使いのブレイサーによる拡散
そして、もうひとつ重要な情報があります。
Bの角弓使いのブレイサーによる拡散は、素の「爆裂掌」が付与されるのではなく、爆破時の「爆裂掌」のコピーが付与されます。
この仕組が判明したことで一躍有名になった訳ですが、つまり、補正のついた(snapshotした)「爆裂掌」を拡散&リフレッシュし続けることができるということです。
なお、「凶石」の場合は、コピーにはなりません。爆破した時点でその「爆裂掌」は消え、新規の「爆裂掌」を付与します。
「神秘のリズム」とウリアナ2セット
なんとなく仕組みはわかったと思いますので、「神秘のリズム」を中心に説明を続けます。
■パッシブスキル「神秘のリズム」
効果:スピリット生成スキルの連続攻撃の3段目を当てるごとに、使用するスピリット消費スキルのダメージが40%増加する
単独乗算タイプなので強力です。爆裂掌の爆発ダメージが通常の1.4倍になります。七星死戯1回で14回爆発(範囲攻撃)ですから、見逃せない差となります。
→[Mechanics] Buffs and Debuffs for 2.2!
なぜこれがテクニックになるのかというと、実は、普通に戦っていると1.4倍補正のついていない、素の「爆裂掌」が拡散しやすいからです。
■ウリアナ2セットの問題
プライマリスキルの三段目は範囲攻撃です。そのため、攻撃範囲内にいるすべての敵に「爆裂掌」が付与されます。しかし、「神秘のリズム」の方は、1つ目の爆裂掌にのみ適用されるという仕様になっています。これが問題です。
たとえば攻撃範囲内に敵が3体いたら、1体は当たり(1.4倍補正)で、残り2体はハズレ(素の爆裂掌)になってしまうのです。もちろん、これを見分けることはできませんし、七星死戯はランダムに命中しますので、分かったとしても狙えません。
その結果、七星死戯による拡散は、全くのランダムになります。確率的には、むしろ補正のない素の「爆裂掌」が拡散していくことが多いでしょう。手動以外では上書きしませんので、一度拡散してしまえば、9秒攻撃せずに放置でもしない限り、どうにもなりません。
そのため、1.4倍「爆裂掌」を活用するなら、特殊な戦い方が必要になってくるのです。
具体的な戦い方の流れ
紹介されている方法を筆者なりに理解すると次のようになります。
1.敵と遭遇
注意
・敵に爆裂掌のついていない新規の状態からのスタートです
・爆裂掌のルーンが「雷撃掌」だとできません
2.プライマリの三段目命中(1回目)
神秘のリズムが発動し、敵1体に1.4倍「爆裂掌」が自動付与されます。残りの敵には、補正なしの素の「爆裂掌」が自動付与されます。これはウリアナ2による効果です。
3.七星死戯使用
ウリアナ6+「角弓使いのブレイサー」の効果により、「爆裂掌」を拡散させます。この時点では当たり/ハズレがごっちゃになってしまいますが、最初の集団は捨てるので、気にする必要はありません。
4.プライマリの三段目命中(2回目以降)
「神秘のリズム」が発動し、「爆裂掌」が自動付与されます。この時、攻撃範囲内にいるすべての敵に「爆裂掌」が付与されていれば「神秘のリズム」は消費されません。発動はしたけれどもまだ使っていない、という状態になるのです。
もしも爆裂掌が付与されてない敵が攻撃範囲内に1体でもいると「神秘のリズム」は消費されてしまいます。
→「神秘のリズム」が残っていると判断した場合で、かつスピリットが十分にあるなら、5へ。そうでなければ3へ戻ります
5.「疾走撃」を2回使って距離を取り、別の敵の集団と戦闘開始
今まで戦っていた集団とごっちゃになると失敗です。2回使うというのはそのためです。
6.開幕に手動で爆裂掌を付与し、七星死戯で拡散する
これで1.4倍「爆裂掌」を1体にだけ確実に付与できます。そのまま続けて七星死戯を使うことで、1.4倍「爆裂掌」だけを拡散できるという訳です。
7.ある程度倒したら次の集団へ
攻撃範囲内の敵すべてに拡散したら、プライマリで殴ってもセーフになります。この後は普通に戦って敵を減らしていきます。
①残った敵で下準備してから次の集団へ向かうパターン
プライマリで殴り、スピリットを貯め、「神秘のリズム」を発動させた状態にしてから、次のグループへ向かって移動します。1.4倍「爆裂掌」を活用するだけなら、これでOKです。
開幕は「神秘のリズム」ありの状態で、手動付与による「爆裂掌」です。これを「七星+角弓」で拡散してから、普通に戦います。要するに上記の6から始まるということです。
②敵を引き連れて次の集団に向かうパターン
開幕は引き連れてきた敵を起点に「七星+角弓」による拡散です。
もしも「力の塔門」のsnapshotを使う場合は、この方法しかありません。全滅させてしまったり、死亡してリフレッシュできなかったり、操作ミスで拡散し損ねたりすれば、終了です。
特にステップ6が問題です。遠距離攻撃主体で、近くに集まってこない敵もいますし、プライマリで殴っている最中に敵が飛び込んできたり、分身を使われたりというパターンもよくあります。プライマリ三段目(ウリアナ2)の自動付与で、1.4倍ではない「爆裂掌」が再びついてしまうということです。
ただ、1.4倍「爆裂掌」限定の話なら、仕切り直せるのでそれほど神経質にならなくてもいいと思います。
補足
リフトガーディアン戦
出現時のリフトガーディアンは単騎ですので、普通に殴ればOKです。三段目で神秘のリズムが発動し、自動付与の「爆裂掌」が1.4倍になります。
途中で死んでしまい、リフトガーディアンが雑魚を召喚している場合は、次のようにします。
1.全ての敵に「爆裂掌」を付与する
普通に戦いつつ「七星死戯」でばらまけばOKです
2.この状態でプライマリ三段目を当てる
これで「神秘のリズム」が消費されていない状態になります
3.リフトガーディアンを狙って、手動で「爆裂掌」を付与
1.4倍「爆裂掌」がリフトガーディアンにつきます
力の塔門
「力の塔門」は30秒間ダメージボーナス+400%です(いわゆるカテゴリAです)。爆裂掌の爆発ダメージだけなら、この効果を30秒過ぎた後でも残せるという話です。
なお、リフトガーディアンが出現する際は、周囲の敵が死にます。この時点で補正のついた「爆裂掌」はすべて消え去りますので、「力の塔門」の効果のついた爆裂掌をリフトガーディアン戦まで持ち越すようなことはできません。
七星死戯と「神秘のリズム」
「神秘のリズム」は七星死戯にも有効です。「七星死戯」の全ヒットに効果があるので、デメリットはありません。
ただ、「爆裂掌」のsnapshotを活用する場合は、「七星死戯でも神秘のリズムは消費されてしまう」ことを忘れないようにしてください。
百烈拳(活力の拳)
プライマリスキル「百烈拳」のスキルルーン「活力の拳」
連続攻撃の三段目を当てるたびに、自分が敵に与えるダメージが5秒間、5%増加する
Davlok氏の調査によると、この効果はウリアナ2で「神秘のリズム」と「爆裂掌」が付与された後に、発生するそうです。
また、「活力の拳」の補正は、「爆裂掌」を付与した時点の数値で固定(snapshot)されます。戦闘を続けていく中で「活力の拳」の効果が仮に10スタックになったとしても、付与した時点で0スタックなら、「爆裂掌」の爆発ダメージは増えません(本来なら50%アップです)。
この補正を反映させるには、手動で「爆裂掌」を付与する必要があります。「神秘のリズム」と「活力の拳」の両方をうまく乗せるのは、理解だけでなく、相当な慣れが必要だと思います。
指輪「反故にされし約束」
ウリアナビルドのバリエーションのひとつに、レジェンダリーの指輪「反故にされし約束/Broken Promises」を使ったものがあります。ユニークなので、その仕組を紹介しておきます。
「反故にされし約束」
攻撃でクリティカル・ヒットが出ないことが5回連続すると、3秒間、クリティカルヒット率が100%に上昇する
これはリロールを理解していて、DEX系クラスは初めてという人に良いかもしれません。
クリティカル・ヒット率が低ければ低いほど効果があります。つまり、通常ならクリティカルヒット率を積む分を他のステータスにまわせるという訳です。
アミュレット、指輪x2、腕甲、兜、手袋の6ヶ所、合計特性6個分を自由にできます。
筆者が一番魅力的だと思うのは、ヘルファイア・アミュレットです。必須特性が1つ減るのですから、敷居は相当下がります。
当然ですが、クリティカルヒットダメージの方はしっかり積みます。
「反故にされし約束」の仕組み
発動率
クリティカル・ヒット率はデフォルトで5%あります。単純計算だと、0.95^5で、77.37%の確率で発動します。ただし、これにはいろいろと落とし穴があります。
範囲攻撃は不利
複数の敵に当たってどれか1体にでもクリティカルが出ると、カウントはリセットされてしまいます。その一方でプラスのカウントは、範囲攻撃使用1回につき+1だけです。範囲攻撃が3体の敵に当たり、全部クリティカルしなかったとしても、+3にはなりません。
インターナル・クールダウン
0.25秒(15frame)のインターナル・クールダウン(Internal Cool Down)があります(Nubtro氏の情報)。
これがウリアナには若干不利に働きます。七星死戯で複数回攻撃がヒットしても、インターナルクールダウンがあるため、全ヒットがカウントの対象にはらないという話です。
Davlok氏によると、次のようになっているそうです。
■通常の七星死戯
= 7ヒット中4回カウント
1,3,5,7ヒット目はカウントされます
2,4,6ヒット目はICD中のため無視されます
■ライオンの爪+七星死戯
=14ヒット中5回カウント
ライオンの爪で七星死戯のヒット数が増えると、攻撃時間がそのまま2倍になるのではなく、総アニメーションが圧縮されます。1ヒットあたりの攻撃時間がさらに短くなるため、ICDに引っかかってしまいます。
1,4,7,10,13ヒット目はカウントされます
2,3,5,6,8,9,11,12,14ヒット目はICD中で無視されます
それとICD中にクリティカルヒットが出た場合は、カウントがリセットされるという話があります。単純計算だと、クリティカルヒット率5%で、14回連続でクリティカルが出ない確率は48.7%です。
→情報源
実力の程は?
筆者もプレイしたことがないので興味津々です。DiabloFansのビルドガイドによると、GR66をクリアしているそうです。
装備が揃えやすいという意味では初心者向けなのですが、クリティカルヒット率がついているとダメなので、これを削るのはけっこう勇気がいると思います(パラゴンもクリティカルヒット率を上げないようにします)。
装備構成的にはカナイ・キューブで「反故にされし約束」つけるだけです。それ以外は通常のウリアナビルドと変わらないです。
マルチプレイ時のウリアナ
某所質問板にも書いたのですが、マルチプレイで複数のウリアナモンクがいると、いろいろと問題があるそうです。
- ウリアナ6セットの着火は、自分の付与した「爆裂掌」しか着火できない
- 同じ属性の「爆裂掌」は、互いに上書きする
たとえば自分以外にもう1人ウリアナモンクがいて、どちらも「氷爆掌」を使っていたとします。相手のモンクが「七星死戯+角弓」で「爆裂掌」をばらまいていた場合は、こちらが「凶石」を使っていない限り、自分の「七星死戯」では爆発が発生しません。七星だけのダメージになってしまうのです。
対応方法
- 両者が「凶石」を使う
- 「爆裂掌」の属性を変える
- ゲームを抜ける……
凶石を使えば、七星命中時に「爆裂掌」が付与されます。同じ属性&マルチプレイでは、そのまま上書きらしいので、ヒットごとに爆発が発生します。
ただ、両者が凶石を装備していたとしても、二人が同時に単体の同じ敵に「七星死戯」を放ったりすると、うまく爆発が発生しないことがあるそうです。
野良パーティなら、「角弓使いのブレイサー」は外して「凶石」だけにしておくのが無難だと思います。
一応、属性を変えれば、「爆裂掌」は重なるので問題ないようです。ただ、普通はみんな氷爆掌だと思います。属性装備の兼ね合いもあるので、なかなか難しいでしょう。
あとがき
ざっとこんなところです。間違ってないといいのですが自信はありません。ちなみにこの文章中に「爆裂掌」という単語が116回も出てきます ( ´∀`)