PS4 Diablo3
反射(Thorns)ビルドの基礎知識

パッチ2.4で改良された反射(Thorns)系の基本情報やメカニズムの解説です。主にクルセイダー向けの話です。

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元ネタは、 Hypnos164氏のまとめているInvoker Interactionsという記事です(英語)。

反射に関するいろいろな検証情報がまとめられた良記事です。随時更新されているので、詳しく知りたい方はこちらもチェックしてください。

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反射(Thorns)とは?

反射(Thorns)は、攻撃を受けた際に発動し、攻撃してきた相手に一定のダメージを自動で与えるという独自システムです。

この反射ダメージの値は、装備につく「+X 反射ダメージ」がベースになります。通常の武器ダメージとはまったくの別物、別系統です。敵の攻撃力や、受けたダメージ量とも関係がありません。

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▲キャラクター詳細画面に表示される「反射ダメージ」がいわば基礎攻撃力です

反射のトリガーとなるのは、近接攻撃と、投射系の間接攻撃(projectiles)全般です。投射系というのは弓矢だけでなく、火の球などの魔法も含まれます。

ただ、これにはいくつか例外があります。雑魚の特殊攻撃の一部と、エリートの毒沼やイライラ棒の類(地面から出るタイプの特殊攻撃や範囲攻撃)では発動しません。

2.4での主な変更点

  • 装備につく「+X 反射ダメージ」の値が増加
  • メインステータスによるダメージ補正が強化
  • 武器に入れるトパーズの効果が強化
  • 反射向けのスキルやルーンが増加(主にクルセイダー)
  • 反射専用セット「召喚者の棘」の再デザイン(クルセイダー専用)

ポイント① メインステータスによる補正が従来の4倍

2.1の頃の計算 (メインステータス/100/4)+1

2.4の計算 (メインステータス/100)+1

反射ダメージが底上げされただけでなく、メインステータスによる補正率が改善されました。ご存知の方も多いと思いますが、この補正率は通常のダメージ計算のそれとまったく同じです。2.4ではカナイ・キューブによるエンシェント強化でメインステータスを伸ばせますので、かなり大きな変更と言えるでしょう。

ポイント② 反射ダメージを使って、こちらから攻撃も可能に

「反射」は、敵から攻撃を受けない限り発動しない受け身のシステムです。それではあまりにも使い勝手が悪いということで、通常の武器ダメージではなく、反射ダメージをベースにダメージの計算が行われるルーンがいくつか用意されました(クルセイダー限定)。

■反射ダメージ系スキル

  • 軍馬の突撃(スパイク・バーディング)
  • ボンバードメント(バレルズ・オブ・スパイク)
  • 聖化(ベッド・オブ・ネイル)

これらのスキル(ルーン)を使えば、反射ダメージをベースにこちらから攻撃をしかけることも可能になっています。

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反射ビルドと各種ステータス

反射ダメージに影響を与えないステータス

・武器ダメージ
・クリティカル・ヒット率
・クリティカル・ヒット・ダメージ
・物理以外の属性ダメージ

繰り返しになりますが、武器のベースダメージ、武器につく追加ダメージ、指輪、アミュレットなどにつく「+Xダメージ」といったいわゆる通常のダメージは、反射ダメージに影響を与えません。極めるなら、武器の「追加ダメージ」をわざと削って、「生命力」や「クールダウン時間短縮」などの反射ビルドで有用なステータスを積むのがセオリーとなります。

また、基本的に「反射」は、クリティカルヒットしませんので、クリティカル関連の装備やスキルも無駄になります(例外については後述)。

反射ダメージの上がるステータス

・装備につく「+X 反射ダメージ」
・メインステータス(筋力)
・物理系スキル・ダメージ+X%
・生命力 ※鉄の心(Heart of Iron)利用時

基本となるのはもちろん「+X 反射ダメージ」ですが、2.4ではメインステータスによる補正率が強化されていますので「筋力」も重要です。「物理属性」は特にLoN系ビルドで有用です。「生命力」はレジェンダリーの鎧「鉄の心」を併用する場合、反射ダメージが底上げされます。ただ、筋力と生命力の二択であれば、筋力を優先したほうがダメージが上がります。

装備の特性の組み合わせの基本

プライマリーの特性:筋力+生命力+クールダウン時間短縮

セカンダリーの特性:+X反射ダメージ

「アイアンスキン/反射する皮膚」をはじめ、反射ダメージがベースとなるスキルは皆クールダウンタイプです。そのため「クールダウン時間短縮」が重要となります。

「+X 反射ダメージ」はセカンダリーの特性です。反射のついていない装備のプライマリーをリロールしてしまったりすると、「再鋳造」でもしない限り、反射をつけられなくなるので注意してください。プライマリーの組み合わせが良いアイテムか、最初から反射ダメージのついているアイテムが必要になります。

反射ダメージの計算イメージ

反射ダメージの合計値 × メインステータスによる補正 × スキルによる補正 × 物理属性ダメージ ×各種アイテムのダメージボーナスといった感じになります。

定番のダメージボーナス

  • 属性の集合体
  • 終わりなき歩み
  • 悪夢の遺産(LoN)
  • 囚われし者の悪夢

反射ビルドは2系統

  • 召喚者の棘系
  • LoN (悪魔の遺産)系

召喚者の棘系

ベーシック、入門向けです。

プレイスタイルは、シンプルな殴り系です。パニッシュ/スラッシュの単体攻撃でエリートを削り、群がる雑魚は反射やボンバードメントなどで一掃するという感じになります。

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▲召喚者の棘/Thorns of the Invoker

6セットボーナスにより、パニッシュとスラッシュの攻撃時に、反射ダメージの6倍のダメージを与えます。これがメインの火力となります。

また、2セットボーナスにより、ブロック時と、パニッシュ/スラッシュで攻撃時に反射ダメージが25%アップします。この効果時間はわずか2秒ですが、スタック(蓄積)するため、意外とダメージが伸びます。

従って、このビルドでは攻撃速度が重要です。「反射ダメージ」や「筋力」、「クールダウン時間短縮」に加え、「攻撃速度」を積むことで、実ダメージが伸びていきます。

DiabloFansのビルドガイドで、「ピッグ・スティッカー/Pig Sticker」がオススメ武器に挙げられているのはそのためです。ピッグ・スティッカーは、攻撃速度の速いダガーです。また、特性が通常よりも1個多くつきます。さらにvsビースト系、vsヒューマン系までつきますので、総合的に悪くないという訳です。

「筋力」、「生命力」、「クールダウン時間短縮」、「攻撃速度」、「命中時ライフ回復」の5つをつけるのが理想っぽいです。それにしてもネタ武器と思われていた「ピッグ・スティッカー」がこんな形で日の目を見るとは思いませんでした(笑)

なお、このビルドでは「ボンバードメント」が防御(被ダメ減)のトリガーになります(4セットボーナス)。そのため、レジェンダリーのベルト「秘宝のベルト/Belt of the Trove」が定番アイテムになっています。

ビルドガイド1: [2.4] GR87+ Invoker Punish

ビルドガイド2:84 GR Me So Thorny! 2.4 Bane of the Invoker Build(動画あり)

高速周回:2.4 best farm for T10/bounty

■スキル属性補足

「パニッシュ」は、ルーンなし、「セレリティ」、「再聖」が物理です。「スラッシュ」には物理属性が1つもありません。無難にパニッシュ(セレリティ)をオススメしておきます。

LoN (悪魔の遺産)系

アイテムが揃っている人向けです。

LoN 系はセットボーナスにより全てのダメージが倍増します。全部位エンシェントなら、反射ダメージも14倍と、「召喚者の棘」の6倍撃がかすんでしまう性能です。しかしながら、反射ダメージが乗るスキルが少ないため、攻撃手段が限られます。

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▲悪夢の遺産/Legacy of Nightmares

簡単に言うと、敵を集めて、属性の集合体やアイアンスキンで反射ダメージを増幅し、そこにボンバードメント、聖化、軍馬の突撃で削っていくというスタイルです。いわゆる普通の攻撃スキルがないので、プレイしていて面白いのかどうか意見の分かれそうなスタイルです。

筆者はまだ本格的に試してないのですが、装備がしっかり揃えば高速周回もGR攻略もこちらが強そうです。PC版ランキング上位はLoN系です。

ビルドガイド1:[2.4] GR90+ LoN Bombardment

ビルドガイド2:Globe bombsader 84+ solo

最低限これぐらい知っていれば十分だと思います。以下、細かい話が続きます。

+X 反射ダメージ

反射ダメージの基礎となるのは、装備につく「+X 反射ダメージ」という特性(affix)です。セカンダリの特性のため、装備の流用は難しく、反射専用の装備を集めていく必要があります。

装備につく「反射ダメージ」の可変値

部位 非エンシェント エンシェント
最小値 最大値 最小値 最大値
一般の武器 × × × ×
特殊な武器 5,334 7,696 7,697 9,500
5,334 7,696 7,697 9,500
手袋 2,401 2,880 2,881 3,500
肩当て 5,334 7,696 7,697 9,500
胸当て 5,334 7,696 7,697 9,500
2,401 2,880 2,881 3,500
アミュレット 5,334 7,696 7,697 9,500
腕甲 2,401 2,880 2,881 3,500
指輪 2,401 2,880 2,881 3,500
指輪 2,401 2,880 2,881 3,500
ブーツ 2,401 2,880 2,881 3,500
ズボン 2,401 2,880 2,881 3,500
ベルト 5,334 7,696 7,697 9,500

※ネイルバイター(Nailbiter)、ネアンデルタール(Neanderthal)、忠実なる記憶(Faithful Memory)には、反射ダメージがつきます。ただし、忠実なる記憶は両手用なのでオススメしません(天の力で反射ダメージが下がります)

全部位に「+X 反射ダメージ」をつけた場合

▲非エンシェント
平均=57,573
最大=66,336

▲エンシェント
平均=73,924
最大=81,500

武器のソケットにトパーズ

傷ひとつない王族のトパーズ
+38,000

レジェンダリージェム

ボヤースキーのチップ(Boyarsky’s Chip
ランク25→  +36,000
ランク50→  +56,000
ランク75→  +76,000
ランク100→+96,000

各種補正

筋力による補正

通常のダメージ補正と同じになっています。
計算式 1+(メインステータス/100)

メインステータスで大幅にダメージが増えます。たとえば筋力が1万超えれば、反射ダメージも100倍以上になるということです。

属性関係

反射は物理属性です。逆に言えば他の属性を積んでも反射ダメージは増えません。

「属性の集合体」の物理フェーズでは、すべての反射ダメージが増加します。

その一方で、装備による「物理属性+X%」は、「召喚者の棘」6セットのパニッシュとスラッシュのダメージに乗らないとも書かれています。

生命力

レジェンダリーの鎧、「鉄の心」を利用する場合は、生命力によって反射ダメージが増えます。

「鉄の心/Heart of Iron」
効果:生命力の250-300%分の反射ダメージを得る

可変値最大の300%で、生命力が1万なら反射ダメージは3万加算。トパーズ1個分まではいきませんが、それなりに増えます。ただ、筋力は乗算なので、装備に埋める宝石はルビー(筋力)の方がダメージが上がるとのことです。

スキルによる補正

  • パッシブ「鉄の処女」=常時1.5倍(乗算)
  • アクティブ「アイアンスキン/反射する皮膚」=4秒間、4倍(乗算)

キャラクター詳細画面に反映される要素

  • 装備につく「+X反射ダメージ」
    (含む、ボヤースキーのチップ、武器に埋めたトパーズ)
  • パッシブ「鉄の処女」
  • 「鉄の心」の効果

詳細画面に反映されない要素(実際にはダメージが増えます)

  • 筋力による補正
  • 一時的な上昇効果
    (アイアンスキン、属性の集合体、セットボーナス等の効果)
  • 物理属性+X%の効果
  • vsエリート等の効果

雑多な情報

役立ちそうなものから述べていきます。情報源は、Invoker Interactionsと、筆者の実験です。

ボンバードメントのダメージは発動時にスナップショット

ボンバードメントの樽が降ってきてから「アイアンスキン/反射する皮膚」を使っても、ダメージは伸びません。軍馬の突撃や聖化も同じっぽいです。「攻撃スキルを使う前にアイアンスキン」と覚えておきましょう。

※「属性の集合体」のフェーズや「自制/集中」などの特殊アイテムは随時反映されます

パッシブ「天の力」をつけるとなぜか反射ダメージも下がる

両手用武器を片手で扱えるようにするパッシブですが、反射ダメージも下がります。レジェンダリーパワー以外の理由で、両手用武器を使うメリットはなさそうです。
例 「ノーヴァルドの熱情」で高速周回

パッシブ「聖なる意志」は反射ダメージもアップ

10%ではありますが、いちおう増えます。

軍馬の突撃(スパイク・バーディング)

2sec/8tickです(0.25秒ごとにダメージ発生で効果が2秒間)。移動速度を上げると、ダメージが発生する合間に敵を通り越してしまうことがあります。

高速周回なら、T7のゾンビのHPが150Mなので、これを基準にすると良いと述べられています。通常の反射が60Mぐらいあれば一度の攻撃(1tick)で倒せる計算です。

絶望せし者の石

  • 敵から攻撃を受けた際の反射ダメージでは、スタック数(蓄積数)は増加しません
  • 「絶望せし者の石」の効果によって、反射ダメージもちゃんと増加します

※LoN系ではボンバードメント、聖化、軍馬の突撃でスタック数を上げていくっぽいです

反射とクリティカル

反射は基本的にクリティカル・ヒットしません。クリティカルにならないので、ヒット率やクリティカルヒットダメージを上げても無駄となります。

例外的に、レジェンダリーダガーの「嫉妬する刃/Envious Blade」を装備した場合は「反射」でもクリティカルヒットが発生します。とはいえ、実用性は低いです。

  • クリティカルになるのは、モンスター1体につき1回だけ
  • ボンバードメントや軍馬の突撃のように一度に複数回攻撃が発生するスキルの場合は、最初の1回だけがクリティカルヒットになります

「反故にされし約束/Broken Promises」は発動しないそうです。

「正義の灯」の効果とブロック率

表記ブロック率は100%を超えるそうですが、「正義の灯」の被ダメージ減の計算では100%が上限とのことです。100%以上ブロック率があっても無視されるので、最大で被ダメージ-55%となる計算です。

それと、盾によるブロック率は実質75%が最大だと噂されていました。しかし、計測したところ、126回被弾中、ブロックできなかったのは3回のみだったそうです。このことから上限は75%ではないかもしれないと述べられています。

vsエリートダメージ

「召喚者の棘」6セットボーナスで効果ありとのことです。

 挑発+ヴォ=トイアス・スパイカー

挑発+ヴォ=トイアス・スパイカーによるコンボは、敵から攻撃を受けた時の反射ダメージのみ増加します。軍馬の突撃やボンバードメントなどのスキル使用時や、6セットボーナスのパニッシュ、スラッシュによる攻撃ダメージは増えません。

レジェンダリー盾
ヴォ=トイアス・スパイカー(Vo’Toyias Spiker) 
<挑発>の影響下にある敵に2倍の反射ダメージを与えるようになる

反射ダメージ関係の実験

実験1 筋力の補正率

  • 装備はレアアイテムのみで筋力なし
  • パラゴンはリセット
  • キューブやスキルは、影響のありそうなものを排除
  • 反射ダメージはベルトに「+5031 反射ダメージ」のみ(キャラクター詳細画面でも反射ダメージは5031となる)
  • スケルトンにわざと殴られて、その反射ダメージをチェック

STR 217
装備の合計反射ダメージ 5031
敵に与えた反射ダメージ 15,948

STR補正 = 1+(217/100) = 3.17

5031 * 3.17 = 15,948.27

結果:メインステータス補正の計算=1+(STR/100)で合ってます

実験2 パッシブ「天の力」

実験1と同じ状態、武器なしでテスト
キャラクター詳細画面の反射ダメージ 変化なし
敵に与えた反射ダメージ 12,759

15,948.27 * 0.8 = 12,758.6

結果:「天の力」を使うだけで20%ダウン。
→両手用武器を使うのは得策ではないです

実験3 パッシブ「聖なる意志」

実験1と同じ状態でテスト
キャラクター詳細画面の反射ダメージ 変化なし
敵に与えた反射ダメージ 17,543

15,948.27 * 1.1 = 17,543.097

結果:10%アップ

実験4 パッシブ「鉄の処女」

実験1と同じ状態でテスト
キャラクター詳細画面の反射ダメージ 変化あり「8804.25」
敵に与えた反射ダメージ 23,922

15,948.27 * 1.5 = 23,922.405

結果:説明通り、50%アップ

実験5 アクティブスキル「アイアンスキン/反射する皮膚」

実験1と同じ状態でテスト
キャラクター詳細画面の反射ダメージ 変化なし
敵に与えた反射ダメージ 63,793

15,948.27 * 4 = 63,793.08

結果:説明通り一時的に300%増加(4倍)

実験6「鉄の処女」+「アイアンスキン/反射する皮膚」

実験1と同じ状態でテスト
キャラクター詳細画面の反射ダメージ 変化あり「8804.25」
敵に与えた反射ダメージ 95,690

15,948.27 *1.5 * 4 = 95,689.62

結果:アイアンスキンは乗算

実験7「鉄の処女」+「聖なる意志」

実験1と同じ状態でテスト
キャラクター詳細画面の反射ダメージ変化「8804.25」

敵に与えた反射ダメージ 26,315

15,948.27 * 1.5 * 1.1  = 26,314.6455

結果:「鉄の処女」と「聖なる意志」は別々に乗算

実験8「両断する者/Hack」

レジェンダリーの片手武器(斧)「両断する者/Hack」

反射ダメージの[75-100]%があらゆる攻撃に加算される

75–100% of your Thorns damage is applied on every attack.

実験1と同じ状態+キューブで「両断する者」を装着
キャラクター詳細画面の反射ダメージ変化なし

自動反撃の反射ダメージ 15,948(変化なし)

ボンバードメントの通常ダメージ、31,933 ~ 31,947前後

15,948.27 * 2 = 31,896.54

「両断する者」ありの場合は、最初に15,948ダメージをおまけで与えた

ダメージを増幅するのではなく、攻撃の際に15,948 * 100% = 15,948が追加されただけ

結果:敵の攻撃を受けた際の反撃には影響ありません。こちらから攻撃した際は、その攻撃の最初に75-100%の反射ダメージを与えます(今回はキューブで100%分)。

これは訳が紛らわしいですね。実験結果を踏まえて訳すと次のようになります。

「攻撃を行うたびに、反射ダメージの75-100%のダメージを追加で与える」

何らかの攻撃スキルを使うと、おまけとして反射ダメージ約1回分(0.75~1)が入るという風に考えたほうがわかりやすいかもしれません。

追加実験

「鉄の処女」+「アイアンスキン/反射する皮膚」+ボンバードメント

「両断する者」によるダメージ→95,690
ボンバードメントの樽1個のダメージ→191,422

15,948.27 *1.5 * 4 =95,689.62
15,948.27 *1.5 * 4 * 2 = 191,379.24

反射ダメージの乗るスキルは、いずれもスキル1回の使用に対し、複数回ヒットするタイプです。しかし「両断する者」はスキル使用1回ごとに1回だけ発動となっています。また、複数の敵に命中しても、「両断する者」の効果は最初の1体にしか発動しません。そのため、ほとんど役に立たない印象です。

実際ボンバードメント使用時に「両断する者」で与えるダメージは、通常の樽1個よりも低かったりします。樽が200%×5個(?)で複数の敵にヒットするのに対し、両断する者は75-100%を1体に1回のみです。

一方の「召喚者の棘」系のパニッシュ/スラッシュも6セットボーナスによって6倍になります。そのため、「両断する者」を使っても6倍が7倍になるだけです。それよりは攻撃速度の速いダガーで殴ったほうが2セットボーナスとの兼ね合いもあるため、効果的だと言われています。そこで「ピッグ・スティッカー」という訳です。

「召喚者の棘」6セットボーナス

セット装備のテストなので、上記の実験とは別物です。

  • STR 6194
  • 装備の反射ダメージ合計 125,199
  • 物理属性+20%

通常の反射ダメージ 9,456,030

STR補正=62.94倍
125,199 * 62.94 * 1.2 = 9,456,030.072

6セットのパニッシュの1撃目 = 59,100,188
6セットのパニッシュの2撃目 = 70,920,224

125,199 * 62,94 *  6 * 1.25 =59,100,187.95
125,199 * 62,94 *  6 * 1.5 =70,920,225.54

補足説明:

バグか仕様かは不明ですが、6セットボーナスには物理属性+X%が乗らないそうです。私の方でも確認しましたが、装備で物理20%積んでいる状態のパニッシュ/セレリティ(物理)とパニッシュ/咆哮(火炎)では、反射ダメージに変化がありませんでした。

それとパニッシュで攻撃した時の1撃目には、既に2セットボーナスの25%増しが乗るようです。2撃目には50%ということです(これで計算しないと数字が一致しません)。

結果:
・6倍で単独乗算(2セットボーナスは別途乗算)
・物理属性+X%の効果は乗らない
・一撃目に2セットボーナスの25%が乗る

ネファレムグローリー

画面にでる数字を見る限り、敵からの攻撃を受けた際の反射ダメージは2倍になってないです。「召喚者の棘」6セットのパニッシュでは倍になってます(実験回数少ないので、ちょっと自信なし)。

クルセイダー以外のクラス

今のところ実用性はありませんが、ウィッチドクターでも、「知力」に応じて「反射ダメージ」が伸びるのを確認しました。全クラス共通だと思われます。計算式は同じです。

また、パッシブの「理力の刃」(1.2倍)や「秘かなる儀式」(1.25倍)でも普通に反射ダメージが増えます。システム的には、もしも反射系ベースのルーンやアイテム等が追加されれば、クルセイダー以外のクラスでも火力が出せそうな感じです。

ダメージ計算サンプル

ステータスの値が仮にこうだったら、どんなダメージになるか?という計算です。

  • 反射ダメージ+57,573
    (非エンシェント装備の平均値。全部位に反射付き)
  • 武器にトパーズ +38,000
  • ボヤースキーのチップ ランク50 → +56,000
  • 「鉄の心」の効果
    生命力7000 ×3 =+21,000

装備の反射ダメージは加算。

合計は172,573。

これに「鉄の処女」の常時1.5倍が反映されます。キャラクターの詳細画面では以下の数値が表示されます。

→172,573×1.5=258,859.5

筋力が10,000あったとして →101倍

258,859.5×101=26,144,809.5

簡略化して26Mとします

■補正サンプル1

  • 物理属性40%→1.4倍
  • 終わりなき歩み100%→2倍
  • アイアンスキン→4倍

攻撃を受けた際の反射ダメージ
→26M×1.4×2×4=291M

補正サンプル2 召喚者の棘

  • サンプル1の補正全部
  • ネファレムグローリー →2倍
  • 「囚われし者の悪夢」ランク50→1.3倍
  • 「属性の集合体」物理フェーズ→3倍
  • 6セットボーナスのパニッシュ/スラッシュ→6倍

※6セットボーナスには物理属性が乗らないのでそこだけカット

26M×2×4×2×1.3×3×6=9,734M

更に2セットボーナスの「召喚者の棘」のスタック数1につき25%アップします。あくまで最大瞬間火力ではありますが、こんな風にダメージが伸びていきます。

あとがき

もう少しプレイtips的なものを書けたらと思ったのですが、新アカウントで遊んでいることもあって、まだLoN系反射ビルドは試せてなかったりします(;´∀`)

日記のほうか、こちらでLoN系の情報を追加できればと思っています。

■参考資料:

reddit diablo3:Invoker Interactions

Diablo3 日本語 Wiki(PC版):Thornsader(パッチ2.1時代の良記事です)

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