遅ればせながらネクロのメカニズム関係のまとめです。元ネタは公式掲示板です。
情報源
BOOK OF THE DEAD: NECROMANCER BUILDS & GUIDES
↑公式掲示板に投稿されている総合ガイド
こちらで紹介されている以下のスレッドが情報源です。私のオリジナルではありません。
“Necromancer Skill and Legendary Item Mechanics” by Christos
掲示板上の様々な情報をまとめた労作です。これでもまだ不明のものがたくさんあります。
この中から私が気になったものを抜粋、意訳、補足しています。
翻訳間違いや、新たな検証情報があればぜひコメントでお寄せ下さい。
ペット関連
スケルタル・メイジの特異点(Singularity)
ダメージボーナスは乗算。
計算式:
(エッセンス使用量ー(40ーリソース減%))×3%
たとえばエッセンスの量が200の時に召喚し、「リソース消費減少」が10%なら、以下のようになります。
(200 – (40 – 10%)) × 3% = x4.92
武器ダメージの400% × 4.92 = 武器ダメージの1968%
コマンド・スケルトン
スケルトンは24回攻撃を受けると死亡します。難易度やGRのレベル、エンフォーサーなどのダメージ減少効果は関係ありません。これは意図的なデザインだそうです。
↑追記:2.6.1で変更され、普通にHPがある仕様になりました
▲ルーン:氷結の手(Freezing Grasp)
アクティブ時に即座に対象を凍結させます(最初の突撃の際に凍結させます)。その後の攻撃には凍結効果はありません。しかし、再度アクティブにした場合は、同じ相手でも凍結効果が適用されます。
コマンド・ゴーレムのディケイ・ゴーレム(Decay Golem)
- 効果時間は10秒で、緑色のガスが目印
ゼイの復讐の宝石
- ダメージボーナスは従僕にも適用される
- ダメージボーナスは従僕とモンスターの距離ではなく、術者とモンスターの距離で変動する
- セカンダリのエフェクト(スタン)は従僕の攻撃では発動しない
絶望せし者の石
- 従僕の攻撃では「絶望せし者の石」のスタック数は増えない
- 従僕はこのダメージボーナスの恩恵を受ける
氷映の石
- 従僕の攻撃ではこのジェムの効果は発動しない
Davlokさんの検証情報
こちらにもネクロペット(従僕)の詳細な情報があります。
ペットの攻撃速度関係は私がきちんと理解できていないので省略します。
- 「属性の集合体」は従僕の攻撃にも適用される
- 「エンフォーサー」は乗算
- 全ての従僕の攻撃は「範囲ダメージ」を発動させるチャンスがある
- 「猛毒の宝石」の毒は従僕の攻撃でも発動
- 「苦痛の触媒」の流血は従僕の攻撃でも発動
- 「囚われし者の悪夢」は従僕にも恩恵あり
- 「強者の悪夢」のダメージボーナスは従僕にも適用
- 「俊敏のゴゴク」「稲妻の石」「星編みの涙ミリナエ」は従僕の攻撃では発動しない
従僕(minion)とそれ以外の違い
タスカーとセオ(Tasker and Theo)との関連から言うと、ヴァクソの憑依(Haunt of Vaxo)のクローンや、アシェラセットの4セットボーナスで出現する従者、ネクロのスキル、頑健なる鏡像(Simulacrum)は、ペットです(タスカーとセオの効果が乗ります)。
しかし、これらはネクロマンサーの従僕(minion)ではありません。
- パッシブの独立独歩(Stand Alone)の防御効果は減らない
- ラズマの骨2セットボーナスの死者の大地のクールダウン減少効果はない
- ラズマの骨4セットボーナスのスタックは増えない
- パッシブの異形の蘇生者(Aberrent Animator)は適用されない
アクティブ・スキル
ボーン・スパイクの骨の衝撃(Sudden Impact)
- このスタンはモンスターごと、詠唱ごとに判定。スタン無効の敵でなければ最初の1回は100%スタン
禍々しき大鎌
▲二刀の大鎌(Dual Scythe)
・ストロングアーム・ブレイサーが発動する
▲呪いの大鎌(Cursed Scythe)
・スキルに呪いをセットしていた場合は、そのルーンの効果が適用される
・ディンティーの縛りも発動する
頑健なる鏡像(Simulacrum)
- 術者にかかるダメージボーナスは、「頑健なる鏡像」が使用するセカンダリースキルにも適用される(6セットボーナス、循環の大鎌など)。
- チャージを消費するスキルを使用した場合も、余分なチャージを消費しない(←循環の大鎌を併用した場合にボーンアーマーのチャージを消費しないといった話のようです)
▲ルーン:呪いの権化(Cursed Form)
呪いの権化は以下のような仕組みになっています。
- 最低でも3つの「呪い」のうちのどれか1つをスキルにセットする必要がある
- スキルにセットしていない「呪い」はルーンなしの効果が適用される
- スキルにセットした「呪い」は選択したルーンの効果が発動する
なお、リーチのルーン:呪いの大地(Cursed Ground)を使用した場合は、このルーンの効果しか発動せず、他の2つの呪いは適用されないそうです。
ボーン・アーマー
- ボーン・アーマーのスタック数はこのスキルで敵をヒットするたびにリフレッシュされ、加算される(最大蓄積数まで)
▲ルーン:肉体維持(Thy Flesh Sustained)
・「1秒当たりのライフ回復量」のボーナス = ボーン・アーマーのスタック数×10%
衰弱の朦朧(Dizzying Curse)
- 従僕の攻撃でもターゲットがスタンする
フレイルティの弱体のオーラ(Aura of Frailty)
- 15ヤード以内にいる場合のみ効果は適用
- 効果範囲を離れると効果はただちに失われる
死体爆破
- アイテムのProcは詠唱ごとに1回。死体ごとに1回ではない
パッシブスキル
飛び火する呪詛(Spreading Malediction)
- 複数の呪いがかかっていてもスタック数は増えない
- 同じ敵に呪いを何度もかけてもスタック数は増えない
- ダメージボーナスの上限はなさそう
※呪いは100ヤードぐらい(2画面分ぐらい)離れると効果が消える
永遠の服従(Extended Servitude)
・持続時間延長効果は、見たところベース部分にしか適用されない(ライフサポートルーンは未検証)
Seems to this skill apply only at base time(not tested with +2sec rune). With passive and ring 11,5 sec, without ring with passive 7,5 sec.
コメント:アイテムのネイラジュにはこのパッシブの効果は適用されないということです(適用されるなら6秒+4秒の25%で12.5秒になるはず)。
レジェンダリーアイテム
フロストバーン(Frostburn)
冷気系スキルのダメージが[15-20]%増加し、50%の確率で敵を凍結させる
- 冷気属性ダメージに加算
- 冷気系のルーンを選んだ従僕のダメージも増幅する
- 従僕の攻撃でも敵をスタンさせる(凍結させる)
循環の大鎌(Scythe of the Cycle)
ボーン・アーマーの発動中、セカンダリ・スキルの与えるダメージが[250-300]%増加する。ただし、ボーン・アーマーの残り時間が4秒短くなる
- セカンダリ・スキルにのみ有効。スケルタル・メイジにも適用される
- ダメージボーナスは乗算
- on Hitではなくon Cast
- スケルタル・メイジの効果時間が残っていても、ボーンアーマーが消えると効果が失われる
クリスビンの宣告(Krysbin’s Sentence)
スロウ状態の敵に与えるダメージが[75-100]%増加する。スロウ以外の操作障害効果を受けている敵に対しては、このボーナスが3倍増加する
- 最初のエフェクトはスロウ系全般に適用される。冷気に包む、「囚われし者の悪夢」の移動速度低下、呪いの「衰弱」の速度低下等
- 盲目、凍結、スタン、魅力、恐怖状態は2番目のエフェクトを発動させる
イナリウスの気品(Grace of Inarius)
- 6セットボーナスの竜巻のダメージは、ボーン・アーマーのルーンの属性と同じになる
ジェセスの武具(Jesseth Arms)
- 攻撃対象が死亡した後の自動攻撃(突撃)の際にも2セットボーナスのペットダメージボーナスが発動する
コメント:↑周囲に敵がいないと突撃状態ではなくなってしまうような。結局マメにアクティブにしてやる必要がありそうです
鉄のバラ(Iron Rose)
<サイフォン・ブラッド>で攻撃すると、[40-50]%の確率で<ブラッド・ノヴァ>が発生する
- ICDがあると思われる
- 「葬送のピック」による追加発動はない
- ブラッド・ノヴァのダメージは「循環の大鎌」で増幅され、ボーン・アーマーの効果時間を減少させる
- 「トラグ=オウルの分身」によるダメージボーナスは、スキルにデス・ノヴァ(ブラッド・ノヴァ)をセットした場合にのみ発動する
ブリッグスの怒り(Briggs’ Wrath)
呪われていない敵に呪いが適用されると、狙った場所に引き寄せられる
- ストロングアーム・ブレイサーのボーナスが発動する
レイリナのシャドウフック(Reilena’s Shadowhook)
エッセンス最大値1ポイントごとにダメージが0.5%増加し、<ボーン・スパイク>が敵に当たるたびに、エッセンスが[2-5]追加で生成される
- 従僕の攻撃にも適用される
ジョンストーン(The Johnstone)
<死者の大地>によって死体を消費するごとに、<死の知識>が1スタック増加する。<死の知識>は、<死者の大地>を使用していないときのコープス・ランスとコープス・エクスプロージョンで与えるダメージを[150-200]%増加させる効果がある
- スタックに期限切れはない(時間では切れない?)
ヴァクソの憑依(Haunt of Vaxo)
敵をスタン状態にした際、味方として戦うシャドウ・クローンを召喚する。この効果は30秒に1回しか発生しない
- クローンは「禍々しき大鎌」や「ブラッド・ノヴァ」を詠唱する
- クローンもフレイルティの弱体のオーラの恩恵を受ける
ブライナーの旅(Bryner’s Journey)
<ボーン・スパイク>使用時に[20-30]%の確率で、狙った場所に<ボーン・ノヴァ>が発生する
※スキル「デス・ノヴァ」のルーン「ボーン・ノヴァ」
- 術者がボーンスパイクを使用し、ボーンノヴァが発生した際に、頑健なる鏡像のクローンからもデスノヴァが発動する
- スキルにデスノヴァをセットしていない場合はルーンなしのものが発動、セットしている場合は選択したルーンの効果が発動する
ジャイロの槍(Spear of Jairo)
呪いをかけた敵1体につき、反射ダメージが[10-15]%増加する
- 表記上の反射ダメージを増加させる(ベースの反射ダメージを増加させる)
- 増加は加算
失われた時(Lost Time)
冷気系のスキルが敵の移動速度を30%低下させ、自分の移動速度を5秒間[4-5]%上昇させる。この効果は、最大で5回まで蓄積する
- 従僕の冷気系攻撃でも発動する
- 従僕の移動速度も上昇する
オブシディアン・リング・オブ・ザ・ゾディアック(Obsidian Ring of the Zodiac)
リソース消費スキルを当てると、自分のスキルのうちの1つのクールダウン時間が1秒短縮される
- スケルタル・メイジの最初の攻撃のみ適用される。その後の攻撃では発動しない
- ネイラジュで追加されたスケルタル・メイジの攻撃では見たところ発動しない(さらなる検証が必要)
- 呪いでは発動しない
- コマンド・スケルトンも最初の攻撃時のみ(アクティブ時に1回のみ)発動
葬送のピック(Funerary Pick)
<サイフォン・ブラッド>によって血を吸収できる敵が2体増加する
・複数の敵にダメージを与えていても、ルーン:パワーシフトのスタック数増加は2倍速にはならない
緋色の死のマスク(Mask of Scarlet Death)
<大蘇生>がすべての死体を消費するようになり、死体1体につき従僕の与えるダメージが[125-150]%増加する
(意訳)
「大蘇生」で蘇生できるのは最大で10体です。このアイテムを使った場合は1回の詠唱ごとに最大で10体分の補正を持つ従僕が1体生成されます。死体消費1体につきダメージが最低でも125%なので、通常よりも総ダメージは高くなります。また、詠唱ごとに蘇生なので、死体がたくさんあれば強力な蘇生ペットを複数持つことができます。
両断する者(Hack)
反射ダメージの[75-100]%があらゆる攻撃に加算される
- 従僕の攻撃には全く適用されないように見える
死の駆け引き(Death’s Bargain)
- リーチの呪いの大地(Cursed Ground)の効果は、死の駆け引き(Death’s Bargain)の<1秒あたりのライフ回復量>には含まれない
ビルド紹介
メカニズムと一緒にビルドレビューを書くつもりだったのですが、ほとんど進んでいません(ラズマでまったり遊んでいます)。後で追加する予定ですが放置の可能性も……
ランキング上位
Corpseless Blood Lancer [GR Push Meta]
PC版のランキング上位を占めている「トラグ=オウル」を使ったビルドです。雑魚はスルーで「死者の大地」からの「コープス・ランス」でエリートだけ倒していくというピンポイント爆撃スタイルです。コンソールでは、集団の中から倒したいエリートをターゲットするのが難しいので、相当上手な人でないとダメそうです。
Rathma Faceroll Summoner GR100+ (new video GR100)
コンソールのランキングではこちらの「ラズマの骨」を使ったビルドが今のところ主流です。スケルタルメイジ(特異点)をメインにしたビルドで、「ネイラジュのエヴォルの輪」+「頑健なる鏡像」で、一度に4体召喚。しかも「頑健なる鏡像」のルーンを「貯蔵庫」にしているため、エッセンスの最大値が一時的に2倍となります。「特異点」のメリットを最大限に引き出すというからくりです。
どちらのビルドもゲーム内のメインメニューの「その他」→「ランキング」→「グレーターリフト」→「ネクロマンサー」→「トップグローバル」と辿っていけば、見つけられると思います。
「スケルタル・メイジの攻撃速度の見方」の訂正
スケルタルメイジの攻撃速度アップのブレイクポイントの話を以前に書いていましたが、読者の方からのコメントにより間違っていることが判明しました。間違った情報を流してしまい申し訳ないです(指摘してくださった方ありがとうございます)。
ペットとプレイヤーキャラクターの攻撃速度の関係
誤 キャラクターの攻撃速度に応じてペットの攻撃速度も上がる(ブレイクポイントが重要)
正 キャラクターの攻撃速度に応じてリニアにペットのダメージが増える(ペットの攻撃速度は変わらない、ブレイクポイントは重要ではない)
正 ペットの攻撃速度を上げるのは「タスカーとセオ」の効果のみ
ネクロマンサーのスケルタルメイジを含む一般的なペットは、ブレイクポイントを気にする必要はないとのことです。
以前の記事はD3 Plannerを見てチェックしたほうがいいよといった趣旨の内容でした。これは完全に私の間違いでした。
ちなみにコメントしてくれた方の情報によると、ウィッチドクターのフェティッシュのダーツビルドは、プレイヤーキャラクターの攻撃に合わせてペットも撃つ仕様のため、意味があるとのことです(特殊事例)。
ちなみにこの仕組みに由来して、以前問題になったのがWDのフェティッシュダーツビルドです。フェティッシュのダーツはWDの動作に合わせて発射されます。そしてWDのダーツのアニメーション速度は攻撃速度によって速くなります。 つまり、攻撃速度が上がるとWDのダーツを撃つ間隔が速くなる(=フェティッシュのダーツを撃つ間隔も速くなる)。それに加えて、WDの攻撃速度によってフェティッシュのダーツのダメージにはペット特有の攻撃速度による乗算が掛かる。 そんな理屈で、フェティッシュのダーツは攻撃速度のステータスの恩恵を二重に受ける事になります。 大分昔の話ですが、フェティッシュダーツが強かった頃に「とにかくAPSを積め」とWD使いが言っていたのはこれが原因です。 鰤は結局これを修正するには直すべき箇所が多いため断念、今でもこの現象はそのまま残っています。