PS4 Diablo3 入門講座
攻撃力の上げ方

この記事ではダメージ計算の仕組みや、攻撃力を上げるためにはどういった特性に注目していけばいいのかを解説する。特に序盤で伸び悩んでいる初心者の人にチェックしてもらいたい。

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ダメージは乗算。相乗効果を狙う

Diablo3では、武器のダメージを基本にいろいろな補正が掛け合わされていく。
勘所とも言える部分なので、最初に少し説明しておこう。
細かな点は省略したり簡略化するので、とりあえず全体のイメージをつかんでもらいたい。

基本ダメージ=武器の平均ダメージ×攻撃に使うスキルのダメージ補正×メインステータスの補正

例 (バーバリアン)
武器が100-200ダメージなら、(100+200)/2=150
攻撃に使うスキルが「クリーヴ」なら、武器ダメージの200%で、2倍
筋力が1000なら、ダメージは1000%増加なので10倍

150*2*10=3000ダメージ

武器のダメージはわずか150なのに、ずいぶんと増幅されていることがわかると思う。
ここからさらに、スキルやアイテムによっていろいろな補正(ダメージボーナス)が追加で掛け合わされる。
計算式は次のようなイメージになる。

基本ダメージ×補正A×補正B×補正C×補正D……=最終ダメージ


例えば「バトルレイジ」というスキルには、ダメージを10%上昇させる効果がある。
これを補正Aとすると、10%なので1.1。

3000*1.1=3300

アイテムに「物理系スキルダメージ+20%」という効果がついていた場合、補正Bに1.2。
アイテムに「エリートダメージ+15%」という効果がついていた場合、補正Cに1.15。

3000*1.1*1.2*1.15=4554

Diablo3はこのようなダメージ計算システムになっている。
補正値が高ければ高いほど、そして掛け合わされる補正の数が多ければ多いほど、ダメージも倍増するという仕組みだ。

補正Aや補正Bといった種類(グループ、カテゴリー)についても少しだけ補足しておこう。
例えば上記の例に「物理系スキルダメージ+15%」のアイテムがさらに追加されたらどうなるのか?
この場合は、ご想像の通り、同じ種類なので加算されてから乗算される。
つまり、20%+15%=35%=1.35倍

では「クリーヴのダメージ+15%」が追加されたらどうなるか?
種類が違う(ように見える)ので、補正DとかEなのかな?と思う人もいるかもしれない。
しかし、これは「バトルレイジ」と同じ種類という扱いになる(そういう決まりが内部にある)

残念ながら、どのダメージボーナスがどのグループに属するかは、公式サイトにも載っていない。
詳しく知りたい人は、公式掲示板(英語)やD3Plannerなどで調べるという感じになる。

ともあれ、だいたいのイメージはつかめたのではないだろうか?
いまいちピンと来なかった人も、この後は入門向けのわかりやすい話をするので安心して欲しい。

武器はソケットが重要

武器はダメージ計算の基礎となるため、できるだけ良い物を使いたいところだ。
そうは言っても、ダイスの神様次第なので、手持ちの物を使っていくしかない。
ここではどういった武器を選べばいいのかを軽く説明する。

まず種類。
昔は片手用武器一択だったが、現在は両手用武器がかなり強くなっている。
「迷ったらとりあえず両手用武器でOK」というぐらい強い。
もちろん、特殊な効果がついている場合は片手用武器も十分選択肢に入る。
特に二刀流できるクラスは試してみる価値あり。
攻撃速度が速い分、爽快感のあるプレイを楽しめたりする。

それと、冒頭では説明を端折っていたが、ウィッチドクターの「魔除け」やウィザードの「魔力の源」には、武器のように「ダメージX-Y」という数字がつく(アミュレットや指輪にもたまにつく)。これも足しあわされて、武器のダメージとして計算される。そのため、ウィッチドクターやウィザードで片手武器を使う場合は、専用オフハンドを併用するのが一般的だ。

剣や斧、メイスといった武器の種類は、主に攻撃速度に差がある。
(ビルド次第で、手数重視か一撃重視か違ってくる)
ただ、仕組みが複雑なので、初心者はあまり気にしないほうがよい。

性能面では、まずソケットがあるものを選びたい。
ソケットには、エメラルドを埋めて、クリティカルヒットダメージを稼ぐのがこのゲームでは定石。
ソケットなしのエンシェント武器よりも、ソケットありの通常のレジェンダリー武器の方が強い場合が多い。

もちろん、ソケットがついていなくても、リロールでつけることは可能。素材があれば、リロールすればいいだけの話だ。しかし、レベル70になってもしばらくは、レジェンダリーアイテムをリロールするための素材が足りないと思う。その場合はソケットがあるもので、かつその他のパラメーターが高いものや、特殊効果のついたものを選ぶ、という形になる。

レジェンダリーやエンシェントの武器がたくさん手に入るようになったら、今度は性能を詳しくチェックしていく。

初心者でも以下の2点は知っておくといいだろう。

追加ダメージ

性能欄の一番上、物理ダメージ+1206-1528とか、神聖ダメージ+1108-1371などと青文字で書かれている数値。

武器には必ずつくのであまり意識しないかもしれないが、これも特性の1つ。
この数値はランダムで、数値次第で武器の性能が変わってくる。
武器の基本性能といった場合は、まずここをチェックしたい。
(ここが低いのはイマイチな武器ということ)

なお、ここの物理とか神聖といった属性は、気にする必要はない

現在はスキルの属性が武器の属性を上書きするという仕組みなので、自分が火炎特化だからといって、ここが火炎のものを探したり、火炎にリロールする必要はない。

※例外として、従者の場合は特殊効果のトリガーにこの属性を使ったりする

「ダメージ+X%」の有無

「ダメージ+X%」は、武器にのみつく可能性がある特性で、最大値は+10%。
+10%なら武器のダメージが1割増す。
最高峰の品を狙う場合は重要。理想の特性の1つとも言える。
ただ、メインステータスやソケットがついていなかったり、上記の追加ダメージが低い品にこの+10%だけがついていても、あまりありがたみはない。

ワンポイント 「ラマラドニの贈り物」

武器にソケットを追加できる「ラマラドニの贈り物(Ramaladni’s Gift)」という消費アイテムがある。
これを使うと特性が1つ増える形になるので覚えておくとよいだろう。
良い武器を手に入れたらこれを使ってソケットを空け、リロールは自分の欲しい特性をつけるのに使うという感じになる。

ドロップは、トーメントⅠ以上。
希少品なので、どの武器に使うかは慎重に。

メインステータスは積みまくるのが基本

メインステータス1につきダメージが1%上昇する。

100なら100%アップ。ダメージは2倍になる。

ダメージ補正=1+(メインステータス÷100)

レベル70のキャラクターのメインステータス値は217前後。

わずか3倍程度のダメージ補正しかないが、メインステータスの付いた装備で全身を固めると次のようになる。

レアアイテム +6140
レジェンダリー +7375
エンシェントレジェンダリー +9665

※全部位にメインステータスがついた場合の数字、武器は両手用武器、数値は可変値最大

装備なしだとダメージ3倍→レア装備一式なら62倍→エンシェントなら97倍。

したがってメインステータスは積みまくるのが基本。

その上で、さらにいろいろな特性を積んでダメージを倍増させていくという感じになる。

追記:やりこみ度が上がってくると、パラゴンやキューブのエンシェント強化でメインステータスを補い、装備にはメインステータスを積まないケース(他の特性を積んだほうが効果が高いケース)も出てくるが、とりあえず初心者はアミュレット以外は全部位メインステータスを積むと考えておいてOKだ。

最初はクリティカルを上げる

クリティカルは、攻撃時に一定の確率で発生し、通常よりも大きなダメージを与えるというRPGではおなじみのシステム。

Diablo3は、この発生率に加え、発生時のダメージも上げることができる。

初期値はクリティカルヒット率5%、クリティカルヒットダメージ50%。
100回に5回の確率で発生し、通常の1.5倍のダメージ(100%+50%)を与える。

たとえばクリティカルヒット率をアイテムで15%稼ぎ、クリティカルヒットダメージを150%稼いだとする。
そうすると、クリティカルヒット率は5+15=20%、クリティカルヒットダメージは50+150=200%になる。
100回に20回の確率で発生し、通常の3倍のダメージ(100%+200%)を与える。

クリティカルヒットが発生した場合は、冒頭で述べた総ダメージに乗算される仕組み。

冒頭のサンプルは4,554だったので、
クリティカルヒット発生時には、4,554*3=13,662という計算になる。

という訳で、クリティカルヒット率とクリティカルヒットダメージはとても重要だ。
汎用性も高いので、初心者はまずこれらの数値を上げると良い。
クリティカルヒット率35%、クリティカルヒットダメージ300%ぐらいを目標に、装備集めとリロールをしていこう。

■クリティカルヒット率

部位
6%
腕甲 6%
手袋 10%
アミュレット 10%
指輪 6%
オフハンド 10%

アイテムだけで+44~54%+α

■クリティカルヒットダメージ

部位
武器 130%
手袋 50%
アミュレット 100%
指輪 50%

※武器はソケットにエメラルドで+130%
アイテムだけで+380%+α

ビルドが決まってきたら属性やスキルのダメージを伸ばす

①属性ダメージ

Diablo3では、スキルやそのルーンに属性が設定されている。

種類は全部で7種類(物理、火炎、冷気、稲妻、毒、アーケイン、神聖)。

その属性ダメージをアイテムやスキルで伸ばすことができる。

たとえば「火炎系スキル・ダメージ+20%」というアイテムなら、火炎属性の攻撃は1.2倍になる。このダメージ計算は乗算なので効果は非常に大きい。

そのため、メインの攻撃スキルに合わせてこの属性スキルダメージ+X%を積むのが基本になっていく(腕甲で20%+アミュレットで20%の合計40%積むのがゆくゆくは基本になる)。

また、メイン以外のサブスキルの属性もそろえて相乗効果を狙うというのも有効である。

ただし、ビルドの定まってない段階や、アイテムの揃っていない段階で手を出すと無駄になる可能性が高い。手持ちの少ない素材で属性をリロールした後に、別の属性の強力なアイテムが出るとか、別の属性のルーンの方が良いことが判明した……なんてことがよくあるからだ。

もしも早い段階から挑戦するなら、最初は腕甲のリロールあたりから始めるといいだろう。アミュレットは難易度が高めなので、あまり固執しないほうがよい。

(補足)
一般的なファンタジーRPGでは、武器で攻撃すると物理属性、魔法のメテオなら火炎属性というイメージになる。しかし、Diablo3の場合はスキルやルーンごとに属性が設定されているので注意してほしい。たとえばメテオでもルーンによって雷属性になったり、冷気属性になったりする。

■属性ダメージ

部位 レア レジェ
アミュレット 15% 20%
腕甲 15% 20%

※属性ダメージのつくレジェンダリーアイテムのリストはコチラ

ワンポイント スキルの属性を知るには?

ゲームオプション>ゲームプレイ>詳細な説明の表示、をオンにする。
スキルのセットアップ画面の説明を読む。

スキルルーンの説明に何も書かれていない場合→スキルの元々の属性のまま

スキルの元々の説明に何も書かれていない場合→物理属性の可能性が高い

ただし、コンソール版は説明が簡略化されているため、正式な情報が抜けている場合もある。
念のため、公式サイトで確認をしたほうがよい。

②スキルダメージ

メテオやマルチショット、アースクエイクといった特定のスキルを強化することもできる。
ただ、属性ダメージよりも、ピンポイントなので汎用性は低め。
加えてリロールの際の候補が多いため、つけるのも大変。
ということで、あまり初心者向けではない。
とはいえ、ダメージが増えるのは確かなので、余裕ができたらこちらも狙って行きたい。

どの部位にどのスキルダメージがつくかはコチラ
レジェンダリーアイテムにつく特殊なパターンもあり(リストは未作成)

できれば欲しいvsエリートダメージ

アンデッドに対してダメージ増加とか、ビーストに対してダメージ増といった補正は他のRPGでも見たことがあると思う。

Diablo3では、これと同じような効果で、「エリートモンスターに与えるダメージ+x%」という特性がある。

エリートというのはボス、レア、チャンピオン、ユニークといった強敵のこと(雑魚以外)。
攻撃力が高い上にHPも多く、さらにやっかいな特殊攻撃まで持っている。このゲームでは雑魚相手に死ぬことは少なく、ほとんどはエリートが原因。この特性を積めば、それだけエリートを早く倒せるので効果は大きい。

ただし、この特性のついたアイテムは少なくレアなものが多い。

代表的なアイテムとしては、レジェンダリーアイテムの武器「ファーネス」や指輪「ヨルダンの石」などが挙げられる。

新規の人はとりあえずレジェンダリージェムの「強者の悪夢」のランク25以上を1つ装備しておくとよいだろう。

その他の要素

①攻撃速度

攻撃速度も非常に重要な特性である。
しかしながら、適当に積むと無駄になる可能性がある。
かいつまんでいうと、使用する武器とスキルごとに実際の攻撃速度が変わる境目があって、そこを超えないとダメという仕組み。
境目のことを、ブレイクポイント(Break Point)と言い、BPと略されたりする。
このブレイクポイントは武器種とスキルによって異なるため、公式掲示板等で調べる必要がある。

②リソースやクールダウンの減少

実際のゲームプレイでは、スキルのリソースコスト減少やクールダウン短縮も役立つ。
より多く、より速くスキルを使えれば、その分DPSも上がる。
表記DPSにこだわりすぎると、こういうところを見落としやすい。

③強化と弱体(Buff&Debuff)

味方を強化したり、敵を弱体化するスキルやアイテムがたくさんある。
こういったものを組み合わせることでダメージが増える。
アイテムも大事だが、スキル構成もいまいちどチェックしてみると良いだろう。
ちなみに大半のものは、冒頭で説明した計算の補正Aに入る。

④ネファレムグローリー・グローブ

いつもあるという意味で空気みたいな存在だが、ダメージ2倍と超強力。
コンソール版のみのスペシャルボーナス(呪いとも言う)。

連続で敵を倒した際に出るという仕組(情報源)。

to be exact, you get a glory orb on 10, 20, 30, 40, 50, 75, 100, 150, 200, and 300. after 300 it doesnt drop at all.

連続キル数が増えていくと出にくくなるので、高レベルのグレーターリフトなどでは意図的に仕切り直したほうがよい。

⑥単独で乗算されるアイテム 汎用

汎用性の高いのは、レジェンダリージェムの「囚われし者の悪夢」(Bane of the Trapped)。
操作障害効果を受けている敵に対するダメージが増加するという効果。
この計算は単独で乗算。

遠距離攻撃中心のクラスであれば、ゼイの復讐の宝石(Zei’s Stone of Vengeance)も良い。
こちらも単独で乗算される。

クラス専用セットアイテムの多くも単独乗算。

正確に確認したい場合はD3Plannerなどを参照。

属性の集合体(Convention of Elements)

・4秒間、特定の属性のダメージが[150-200%]増加する。これに該当する属性は自分のクラスで使用可能な属性に限られ、以下の順番で切り替わっていく。アーケイン>冷気>火炎>神聖>稲妻>物理>毒

2.2.0で追加された新レジェンダリーアイテム(指輪)。
計算は単独で乗算。最終ダメージが2.5倍~3倍になる。
タイミングをあわせて大技を使うと楽しい。

クラス 属性のループ
バーバリアン 冷気>火炎>稲妻>物理
クルセイダー 火炎>神聖>稲妻>物理
デーモンハンター 冷気>火炎>稲妻>物理
モンク 冷気>火炎>神聖>稲妻>物理
ウィッチドクター 冷気>火炎>物理>毒
ウィザード アーケイン>冷気>火炎>稲妻

d3_guide_atk_01

意志の砦(Bastions of Will)

同じく 2.2.0で注目のアイテムのひとつ。
指輪2点のセットアイテムで、ダメージボーナスは単独で乗算される。
両方の効果が発動している間は、1.5*1.5で2.25倍になるとのこと。
英語名、Focus/Restraintの頭文字から、F/Rリングと呼ばれる。

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単独で乗算されるパッシブスキル

■バーバリアン
致死の一撃(Ruthless) 
逃亡不能(No Escape

■クルセイダー
不明


■デーモンハンター
処刑者(Cull of the Weak
弾道学(Ballistics) ※ロケット限定


■モンク
無慈悲な攻撃(Relentless Assault
神秘のリズム(Mythic Rhythm


■ウィッチドクター
なし


■ウィザード
危険領域(Audacity

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